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Supernatural 玖詩灘の生徒達


 文化祭まで、残り1週間。



 この時期になると準備も大詰め。運営側もする事が沢山あるけれど、同時にクラス準備も始まる。

 運営はこの1週間がとんでもなく忙しくなる事を見据えて前々から働きまくり、準備万端さあどこからでもかかってこいって状態なんだけど、クラスがそうしてくれるかというと——



「何であのクラスは未だに衣装とか作ってんの!? 馬鹿なの!?」

「あっちは飾り付け関連今から買いに行きたいとか言ってるし!」

「だから! 今更大道具の貸出申し込みとかされても受け付けられない事の方が多いって、何回も言ってるでしょうが!」



 ——全然、全く、これっぽっちも、そんな事はない。



 運営委員の集まる部屋は現在、準備不足であたふたしている一般生徒達への怒声というか罵声というかがしょっちゅう飛び交う修羅場と化していた。

 迫力のある声に首をすくめつつ印刷作業を黙々と行う私は、室内の様子にこっそり息をついた。


(やっぱり、こういう時って女子の方が強いよなあ)


 今も飛び交う怒鳴り声は、全て女子のもの。それに対して一般生徒側の女子もあまり動じず、毅然と言い返す子までいる。対して男子はおどおどと釈明するかひたすら身を縮めて謝るか。修羅場で活躍するのは女傑の皆様で男性陣は全く頭が上がらない、というのがよく分かる構図だ。

 私としては怒鳴っても仕方ないだろうと思うけど、怒鳴らずにはいられない先輩達の気持ちも分かる。端から見ていてとても間に合いそうにないのだ、どうして予定をきちんと立てなかった。


 やれやれと肩をすくめたその時、嵯峨先輩の声が耳に届いた。

「上宮君、ちょっと来て!」

「はい」


 印刷機が未だ紙を吐き出し続けているのを確認してから、早足で声の聞こえたドアの方へと歩いていく。


「どうかしましたか、委員長」

「うん、1年の君に任せるのもどうかと思うんだけど、2年以上は見ての通りとても忙しいんだ」


 どうやら嵯峨先輩、忙しさのあまり思考が会話のテンポをすっ飛ばした勢いで回転している模様。


 お疲れ様ですと内心両手を合わせつつ、視線を嵯峨先輩の隣に向ける。嵯峨先輩同様現在とても忙しいだろうこの人がここにいるという事は絶対に関係ある筈だという私の推測は当たり、その人——議長の岩瀬先輩は1つ頷いた。


「文化祭中の警備を依頼している玖詩灘くしなだ学園の生徒達が来ているので、迎えと打ち合わせを生徒会と運営委員会と合同で行う」

「ああ、彼等にお願いしているんですね」

「親交を深めるのも兼ねてな」

 覚えのある単語に相槌を打てば、岩瀬先輩も私の言わんとする事を踏まえて答えてくれる。


 事前準備は人を殺すような勢いで忙しい運営委員が当日余裕がある理由は、どうやら外部に警備を頼むからだったようだ。

 何故余所の学生にお世話になるのかというと、玖詩灘学園の生徒は特別……いや、この言い方は良くないか。彼等は、警備向きの能力を持っているのだ。


 色々と納得しつつ、嵯峨先輩に目を向けた。

「俺でいいんですか? 警備の事なんて全く分かりませんよ」

「大丈夫。生徒会と打ち合わせで決めてあるから、岩瀬君が説明するよ」

「上宮は運営委員の代表として顔を出してくれればそれで良い」

「はあ、分かりました」


 それなら私のような下っ端が顔を出しても出さなくても変わらないんじゃないかと思ったけれど、運営委員が顔を出した、という事が大事なのだろう。この手の人間関係は、意外と非効率的なものだ。

 印刷はしばらく終わらないし、挨拶と打ち合わせ——この時期にするなら、確認作業だろう——にそこまで時間はかからない筈。先輩達は手と足と口を限界まで動かして仕事している状況だ、割と余裕のある私が行くべきだろう。


「荻原さんには私から言っとく。こればかりは文句言わない筈だし」

「ああ……そうですね」


 武道系の部員は玖詩灘の生徒と割と交流がある。その実力に敬意を持っているから、彼等への挨拶で遅れる事に文句は言わない、いや、言えない。あの荻原先輩でさえ、例外ではないのだ。


「では、行ってきます」

「うん、よろしく」

 嵯峨先輩の言葉に見送られ、岩瀬先輩に付いて廊下を歩き出した。


 道中、先輩にばれないようそっと嘆息する。


(……玖詩灘かあ……)


 少しだけ、気が進まない。

 彼等に他意がある訳ではない、けれど。人間、日常で決して関わらない存在に対しては、少し緊張してしまうものだ。

 それに。


(私の事何か察しそうで怖いんだよなあ……)


 非日常と彼等を直ぐ繋げてしまうのは間違ってるかもしれないけれど、隠し事を持っていると必要以上に警戒してしまうのは、人の常だと思う。


「上宮は、玖詩灘の学生と関わりはあるのか?」

 唐突に岩瀬先輩に尋ねられて、危うく飛び上がりそうになった。考え事に没頭しすぎて、一瞬岩瀬先輩の存在を忘れかけていた。


(何してんだか……)


 自分にちょっと呆れつつ、質問にあっさりと答える。

「いえ、今まで1度もありません」

「彼等についてどのくらい知っている?」

「一般常識程度ですね。部同士の交流もまだ無いので尚更」

 岩瀬先輩が振り返った。軽く眉を上げている。

「……興味無いのか?」

「そりゃあ、まあ……全く縁の無い人達ですし」

「同じ高校生だろう」


 そこに責める色を聞き取って、私は肩をすくめた。彼等については、こうして神経質になる人が多い。差別問題があるから仕方ない、ものの。


「小中高校一切関わりの無い人に興味を持ちます? 玖詩灘でなくても俺は他校の生徒なんて知りませんよ」

 岩瀬先輩が一瞬動きを止める。虚を突かれたような表情を浮かべる先輩を見て、そんなに変な事を言っただろうかと思う。

「……そう、だな。そういう考え方もある」

「です」


 そもそも私は彼等の「特殊性」云々を論じる気もなければ、特別扱いする気もない。科学的な説明がつかないとかどうとか騒ぐ人もいるけど、「いるならいるでいいじゃない」というスタンスだ。


「……上宮に頼んで正解だったかもしれんな」

 独りごちて、岩瀬先輩は足を止めた。つられて足を止めれば、応接室の目の前。到着らしい。

 岩瀬先輩がドアをノックすると、中から落ち着いた女性の声が応じる。ドアを開け一礼して入った岩瀬先輩に続いて頭を下げ、応接室へ入っていく。


「お待たせしました」

 岩瀬先輩がいつも通りのずっしりとした声を発す。それに応えるように、立ち上がって私達を迎えた女性が優雅に一礼した。



「いつも私達を呼んでいただいて嬉しく思います。私は、玖詩灘学園生徒会長の宮寺みやでら水琴みことと申します」



 薄い桜色の唇から丁寧な挨拶が自然な調子でこぼれ落ちた。きちんと手入れされた長髪といい、さりげない仕草といい、良い所のお嬢様なのだろうか。同性として見習いたい……あ、今は異性なのか。残念。


「玖詩灘学園の生徒会の方に警備していただくのが1番安心ですから。清条高校生徒会議長の岩瀬泰斗です。隣にいるのは、運営委員1年の上宮です」

「上宮涁です」

 紹介されたので一応自己紹介。儀礼的な言葉は長ったらしくなるので省略。

「本来生徒会長や運営委員長が来るべき所を失礼。文化祭が差し迫っており、手が離せませんので」

 岩瀬先輩の言葉に、宮寺生徒会長はにこりと笑って首を振った。

「文化祭前の忙しさはこちらも同じ、ご苦労察して余りあります。お気になさらず」


 そう言って、宮寺会長は後ろで黙って立っていた、同じ制服に身を包んだ10人の生徒を手で示した。


「文化祭当日に警備を行う、我が生徒会役員を紹介します。左から順に、天王寺てんのうじ御影みかげ松木まつき穗香ほのか常磐ときわ兼成かねなり黒天くろあままさる速瀬はやせかずら石家いしいえ麻巳まみ佐奈田さなだ猛彦たけひこ河永かわなが敦史あつし瑞樹みずきあおい深凪みなぎ智哉としやです」


(……いっぺんに紹介されても覚えきれない)

 向こうもそんな事は承知の上だろう、紹介は礼儀と様式美である。


 名前を紹介された生徒達が順番に頭を下げる。1番右端の男子生徒が面倒そうな顔で投げやりに頭を下げて隣の女の子に小突かれてる所といい、どう見てもごく普通の高校生だ。



 ——その、色とりどりの瞳さえなければ。



 玖詩灘の生徒は皆、所謂「超能力者」だ。

 驚くなかれ、この世の中、リアルな超能力者が少数とはいえ存在するのだ。何も無い所から火を出したり、手を使わずにものを動かしたり、幻を見せたり、という何ともファンタジーな事を出来る人が、確かにいる。

 彼等はどうしてか瞳の色が鮮やかに変わるらしい。こうして見ても青・赤・黄・緑・茶・紫と、とてもとてもカラフルだ。


 そんな彼等と一般人は明確に生活圏……学校が分けられている。差別だ何だと批難する人がいるけれど、「力のコントロールが出来ない子供と力の無い子供が一緒にいたら事故が起こるから適材適所で安全に勉強させよう」というシンプルな事情故なのだ。解決策があるなら持って来いと。

 まあ、現実問題差別はある。瞳の色を指して「色付き」「色無し」と互いに見下したがっていたり何だり。説明の付かない力が怖いのを誤魔化そうとしてるんだろうなと私は思って……というか、父さんがそう言ってたのに賛成。

 けどまあ差別問題には興味が無いので、一貫して「関わらない」というスタンスを守ってきた。


 ……今は、この体について気付きそうな彼等と関わるのは避けたいっていう事情も加算されている。というかメインだ、異常現象は彼等の十八番、うっかりばれると大事にされそうで嫌。


(それにしても……)


 ちら、と視線を右端の生徒に向ける。視線が合い、相手が微かに口の端を歪めた。それを見て、気のせいではないと確信する。

 さっきから、少年の視線をやけに感じていた。はっきり言うと、やたらじろじろと見られていたのだ。


(……初対面、だよね)


 記憶には無い。こんな真っ黒な髪と真っ白な肌が対照的な紺碧の瞳の持ち主を忘れる可能性なんて限りなく0だ。色合いのせいか浮き世離れした感じだし、1度見たらまず忘れない。

 けど、じゃあ何故こんな男の子に注目されているのだろう。不審に思われる程あからさまじゃなく、けれど私にはっきりと分かるように視線を注ぐなんて器用な真似をしてまで、彼は何がしたいのだろうか。


 不思議でならないけれど、聞く機会は無いだろう。打ち合わせが終わったら真っ直ぐ部活だ、気にしても仕方が無い。そういう事もあると割り切って気持ちを切り替え、打ち合わせに耳を傾ける。


 玖詩灘学園の生徒は交代制で校内を巡回し、お祭り気分が度を過ぎたお馬鹿さんを取り締まると同時に、超能力者が暴走したり「悪戯」を始めたりしないよう見張る。

 私達に後者の取り締まりは絶対無理。前者も喧嘩になったら仲裁を出来る人は限られているし——暴力沙汰を収められるような人は部活で忙しくて運営にはいないのだ、普通は——、彼等のような抑制力があるのは良い事だ。

 そう思ったのに、彼等は専用のカラーコンタクトで普通の黒い瞳に見せかけて回るらしい。何故だろうと首を傾げると、宮寺会長が説明してくれる。


「抑止力になる一方で、「目の付かない所なら問題を起こせる」と考える人がいるのですよ。目の色が違うと人目も引きますから」

「ああ、そういうものかもしれませんね」

 パトカーが目に入る時と入らない時の緊張感の違いを考えれば納得出来る。悪い人的にはその差は特に大きいのだろう。1つ頷いてお礼を言った。

「ご説明ありがとうございます」

「いいえ、仕事を共にする方への説明は大事ですから」

「……え? 共に、ですか?」

 警備が2人ひと組で回るのは知っているけれど、こっちと玖詩灘の生徒は別行動で回ると思っていた。けれど、この言い方だと一緒に組むようだ。

 私の意外そうな表情を見て、宮寺会長は困ったような笑みを浮かべた。

「その、目の色で見分けが付かないからと腕章を付けた人全てに絡む人もおりますもので……」

「あー……」


 ここにも差別の飛び火はある模様。なんて迷惑な。


「その為、私達と組んでいただく形をとっています。玖詩灘の生徒会は優秀なので、危険な時は迷わず盾にしていただいて結構ですよ」


(盾って)


 その表現はどうかと思ったけれど、冗談だろうと苦笑で応じる。


「それに、深凪と瑞樹はコンタクトが使えませんので、彼等に抑止力になってもらうつもりです。特に瑞樹に喧嘩を売る能力者は0に等しいでしょうから」


(……コンタクトが「使えない」?)


 宮寺会長の言葉に引っかかりを覚えながらも示された右端2人に視線を向ければ、女の子の方がにこりと笑った。軽く微笑んで会釈を返す。

 ……可愛い子だけど、女の子の方が瑞樹だった気がする。この子見かけによらず怖いタイプか。


 その女の子が、にこやかに口を開く。

「ちなみに、こっちの深凪は面倒くさがりの超サボり魔なので、監視も兼ねて主張をしっかり出来る人を付けて欲しいです」

 笑顔のまま厳しい発言をした女の子に、右端の男の子——どうやら彼が深凪らしい——が軽く顔を顰めた。

「おい、何を勝手に言ってんだ」

「生徒会の総意よ、私も見張っておくからね」

「へーへー……」


 げんなりした顔をして頷く深凪。どうやら女の子の言葉通り面倒くさがりのようだ。宮寺会長も深く頷いた。


「出来れば真面目かつ融通の利く人が良いですね。諍いを面倒がって逃げ出しかねませんし。それから……一応、最低限動ける人がいいかもしれません」

「動ける?」


 岩瀬先輩が真剣な口調で繰り返す。いきなり始まった「取り扱い方法説明」を本人はどう思っているのかと視線を向ければ、面倒そうな表情が更に深まっているだけだった。


「深凪は能力者に絡まれやすいので、巻き込まれても初手を避けられる反射神経の持ち主が望ましいのです」

「会長、いくら俺でもシロートがいる時はきちんと対応しますが」

 深凪が気だるげな口調で反論するも、宮寺会長はにこりと笑うだけ。

「つい先日、能力者に絡まれる一般人を見捨てて眠っていた深凪の言葉とは思えませんね」

「あれは事情があったんですって」

「言い訳は聞きません。どのような事情があろうと、清条高校の生徒を見捨てられては困ります」


 ぴしゃりと深凪の言い分を切り捨てた宮寺会長は私達の方に向き直り、私が無言で引いているのに気付いたらしい。


「ああすみません、怯えさせてしまいましたか。大丈夫、怪我するような状況にはなりませんよ。せいぜい腰を抜かす位です」

「それはそれで嫌じゃねえっすか、オトコノコとしては」


 宮寺先輩は深凪の真っ当とも言えるツッコミを綺麗に無視した。


「そういう訳なのですが、岩瀬さん如何でしょう?」

 話を振られた岩瀬先輩は、ゆっくりと首を振る。

「運営委員も生徒会役員も文化系の部活動生が多いので、その要望を叶えるのは少し厳しいかと」

「岩瀬さんは駄目なのですか?」

 上品に首を傾げた宮寺会長の言葉に、岩瀬先輩は一瞬だけ固まった。

「……いえ、自分は全体の統率の方で動かねばなりませんので」

「そうですか、それは困りましたわね」


(……困ったのは岩瀬先輩だと思います)


 内心そっとツッコミを入れる。さりげなく岩瀬先輩が「動ける」と知っている事を伝えて動揺させておいて、頬に片手を添えて涼しい顔とは強者である。



「じゃあ、そいつでいいんじゃねーの」



 その時、深凪が声を上げた。面白そうな顔で、私を指差している。



(…………私を?)



「は、え?」

「お前さ、動けるだろ。身のこなし軽いし」

「コラ指差すな、お前って言うな!」


(おかんか!)


 すかさず入った教育的指導に内心ツッコミ。……まだ混乱してるようだ。


「あら、そうなのですか?」

「あ、いや、えーと……」

 驚いたような宮寺会長の問いかけにどうにか誤魔化そうとするも、岩瀬先輩の相槌の方が早かった。

「そういえば、上宮は空手部だったな。確かに適任かもしれん」

「いや、俺文化祭当日は予定が……」

「諦めろよ、俺と一緒にメンドーな警備やろうぜ」

「智哉!」


 再びおかん……もとい瑞樹の教育的指導が入るも、時既に遅し。


「そういう事なら、是非貴方にお願いしたいのですが……駄目でしょうか?」


(こんな時だけ甘え声に上目遣いですかー……)


 宮寺会長、男子に頷かせる方法を熟知してらっしゃる。私には効果0だけど、これを断るのは外聞が悪い。歓迎の場だし。


「はあ……ご期待に添えられるか分かりませんが」

「ありがとうございます」

 仕方なく渋々頷くと、宮寺会長は綺麗な笑顔でお礼を言った。他の玖詩灘の生徒達は同情の眼差しを向けている。やっぱりそういう事らしい。



 妙にこっちをじろじろ見ていた深凪と同行するのは気が進まないとか言う前に、何よりも。



(ごめん、麻菜)



 約束守れないかもと、心の中で私は親友に謝罪した。



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