057_閑話・ロザミアの想い
続けて投下します。
メロの死体を見て、わたくしは気持ちをやっと落ち着けた。
無茶と分かっていても、目の前にアインの敵がいる以上わたくしは全力で倒す。
そう決めたのに、いつもアインはわたくしの尻拭いをしてくれる。
それが悔しくて悲しい。
わたくしはアインの力になりたい。
アインの目的を果たす為、わたくしはアインの剣となりたい。
幼い時からわたくしは父様の言う通りに生きてきた。
それは永遠と変わらず父様の望む人生をわたくしは生きていくのだと思っていましたわ。
淑女の嗜みに、騎士学校にも入学、魔法学校、魔道学校。
言われるまま全てをこなしてきた。
いや、それ以上の結果をわたくしは出してきましたわ。
わたくしが結果を出せば出すほど、父様は喜んでくれました。
もちろん、それは更なる期待をされる。
今度はあれをしてもらおう、こうしてもらおう。
父様は嬉しそうに次はわたくしに何をさせるか考えていました。
でも、わたくしは徐々に気付いていた。
わたくしが結果を出し、期待をさせればさせる程、わたくしの人生は決まっていくのだと。
父様は言った、あそこの伯爵と婚姻が結べるかもと。
いや侯爵も狙えるかもしれない、もしかすると王族とだって血縁を結べるかもしれないと。
わたくしは父様の道具でしかない。
父様がいかに家名をあげられるか、その為の道具がわたくし。
それに気付いてから、息が詰まりそうでした。
父様はわたくしの結果しか見ておらず、わたくしの事など見ていなかった。
それに気付いた時、わたくしはとても悲しい気持ちになりました。
周りもそう、家名や功績でしかわたくしを見ておらず誰もわたくしを知ろうともしませんでした。
ですが、ただ一人。
わたくしをロザミアとして見てくれた方がアイン。
学校にいた時も、人が変わったかのように成長を遂げた時も、アインはわたくしをただのロザミアとして見てくれましたわ。
だからただ一つ、わたくしが決めた事。
アインと共に生きたいと。
最初は拒絶されたけれど、必死に強くなってやっとアインの横に立てるようになった。
わたくしはアインが好き。
ずっと、ずっと側にいたい。
だからもっと強くならなきゃいけないのに。
敵はどんどん強くなっていく。
モンスターを倒せばいいだけでは駄目だ。
人もたくさん殺さなくてはならない。
もっと力がいる。
アインの側についていく為には。




