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燃え〈ルナ〉よ剣‼️~コミュ障少女。ぼっち生活を死守するために、お弁当と燃える剣で冒険者たちを守ります~  作者: みちのあかり
最終章 これからも一緒に

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第52話 だいぶたちました

 シルルさんの訪問から二週間ほど経ちました。

 ダンジョンの調査は終わり、一般の冒険者さんは9階までは自由に出入りできるようになったみたいです。


 それでも、10階より先で稼いでいた冒険者のほとんどは、引退か別の町に行ってしまったそうです。


 サニーさんは、なんとか冒険者を残そうと、宝箱や隠しアイテムを増産したり、内容を充実させたり、なんか大変そうです。


 料理はレシピも増え、お弁当も充実しています。

 シルルさんから「炊き込みご飯をお弁当に」、とリクエストがありましたが、乾物使い放題の炊き込みご飯では、販売価格と釣り合いません。


 お弁当は、相変わらずの専属契約を続けています。とはいっても、10階以降を調査中なので、鋼鉄の剣や他のみなさまは毎日日帰り。お昼分のお弁当13個(男性は大盛り)作ればいいだけなので、以前とそんなに変わりません。全部ギルド長が管理してくれます。


 鋼鉄の剣のみなさんとは、お話をすることができました。

 毎日来られても私が困るので、週に一度だけ夕食を振る舞うことでなんとか収まりました。賑やかなのにもすこしだけ慣れてきたみたいです。


 孤児院は現在改装中。オーブンが入る予定でしたが、しっかりとした調理室ができてから入れた方が安心安全だという判断のもと、まだ魔道具屋さんに置いてあります。


 カナは小器用みたいです。そろそろ包丁を預けても大丈夫かな? とりあえず、カボチャでも芋でも大根でもニンジンでも、蒸し煮にすれば何とかなるという方針で進んでいます。お米の炊き方も練習中です。豆のスープには、ラードを入れないようにして、代わりにミルクが入ったおいしいものに変わりました。


 宝石商さんからの毎日の食材は、贅沢すぎず最低限に抑えることになりましたが、週に二度はお肉がつくし、週三回は卵がきます。ミルクは毎日スープ用にくるので、栄養はばっちり、味も格段に上がりました。


 神父様から、「高額な寄付をしてくれたみなさまに、お礼をしたいので手伝ってほしい」と協力を仰がれました。

 ルリは、「あたしが一番出しているんだけど!」とぼやいていましたが、どうやらギルド長と宝石商さん、魔道具屋さんが私の料理を食べたいということらしいです。


 放っておいたら鋼鉄の剣さんに混ざってきそうな勢いだったので、それよりならと、きちんとお金を払ってもらって、月に二回だけ、孤児院で醤油やみそを使った料理をお昼に出すことになりました。金額が一人二万ギルも出すといっているので、半端なものは作れません。


 仕事は増えましたが、孤児院が安心できる所になりそうなので、まあ、よしとしましょうか。


 問題はルリです。


 レベルが上がっても、筋肉と体力はつけないと! といって、私をダンジョンに連れて行こうとします。罠を仕掛けなくてもお肉は買って手に入るようになったので、行けないことはないんですが……。


 筋肉痛で毎日苦しんでいます! 訓練だからと大木を切り倒すための重い木こりの斧で素早く動く魔物と戦わせたり、それを持ったまま岩場を飛び川を渡らせられたり……。鬼コーチです。


 まあ、前とはだいぶ変わりましたが、ルリと二人の昼間、サニーさんと三人の夕食、一人で過ごせる夜、そんな生活も楽しくなってきました。


 今日もお弁当を渡して、畑での草むしりを終え、孤児院に向かおうとしていたのですが、突然サニーさんが現れました。


「ルツィナ、ルリ、大変よ! 冒険者が魔物に襲われている! 助けに向かって!」


 えええええ! またですか!


「よっしゃー、ほしいものがあるんだ! ラッキー、行くよ、ルツィナ!」


 いやです~! あんな怖いのまたやりたくないですよ~!


「つべこべ言わずに、さあ、赤いローブを早く着なさい」

「そうだよ! 身バレ防止大事!」


 あああああ~! 行くの確定ですね。待って、今ローブ出すから!


 そうしてダンジョンの10階へ移動させられたのでした。

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