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初めての街巡り(前編)

キャロラインは白兵専門オネショタハーフ鬼メイドにしました


「キャロライン。街に出て市場を見たいんだけど、良いかな?」


ヨシムネは膝枕をしてくれながら、自分の耳か掻きをしてくれているメイドに尋ねた。


「良いですよ、お坊ちゃま」


「但し、街の南東だけは避けて貰います」


「なんでなの?キャロ?」


「…次からキャロで構いませんので」


「え?」


「お願いします」


「う、うん…」


「…この街<イサカ>は大きく四つのブロックに分かれています」


キャロラインは耳掻きをタオルで拭き取りながら答える。


「うん。続けて」


「まず、北東は商業区と商人や貴族の居住地となっております」


「ここでは高級店等も並んで居て、綺麗な町並みですよ」


「というか私達が居る所がここですね」


「窓から見ても綺麗だしね」


「ただ、南東とは壁や魔導フェンスで隔てられています。格差の象徴ですね」


(まるで大阪の西成に対する扱いみたいだな)


「そして北西ですが、ここは職人や軍の将校や貴族に使えている武士、壁外に土地を持つ農民等が住んでますね」


「落ち着いていてかつバランスの取れた店があると言った感じです」


「なんか一番感覚に合うかも」


「そうですか。なら、最初にそこを巡って見ましょう」


「やった!」


「3番目は南西です。こちらは主に雇われ人や奉公人、役人や兵士、学生達が住んでいますね」


「ここは安くて美味しい定食屋が多いですよ♡」


「え?キャロラインもそこに住んでたの?」


「ええ。私は元兵士でしたから。縁あってケンゾウ様にお仕えする事になりましたが」


「兵士やってたんだ…意外だなぁ…」


「私は運良く任期を無事勤め上げる事が出来ました」


「運が良かったんだね、キャロは」


「ええ、本当にそう思います」


キャロラインはニッコリと微笑んだ。


「そして…南東ですが…」


キャロラインは口籠もる。


「良いよ。キャロの言う事なら信じる」


「…ありがとうございます。では、続けますね…」


「昔、ダラン帝国とその傀儡国家との戦争で滅ぼされて、逃げ込んできた小国の難民が主なんです」


「難民?元外国の?」


「ええ、しかもそれだけではありません。農村から身売りに出されたり、村や集落に食い扶持が無くて都市に流入してきた貧民や、犯罪者、裏社会の住人、果てはギルドを追われた悪徳冒険者まで居ます」


「区域は一番小さいですが、人口が多いため、お世辞にも住民の衛生状態や栄養状態は芳しくありません」


「だから犯罪が多い。そして、それが北東との間に壁が作られる理由という事なのかな」


ヨシムネはキャロラインのおっぱいを見上げながら答える。


「…!ご明察です。ヨシムネ様」


「…他の主要な都市ではそう言う所が減っているのですが…まだここでは多いですね…」


「それって戦争の影響なの?」


「はい。というか主にダラン帝国の影響ですが。今私達が住んでいるイェン王国も何度か矛を交えています」


キャロラインは忌々しそうに呟く。


「私も従軍しました。この背中の傷はその時の物です」


キャロラインが立ち上がり、服を脱いで、傷跡を見せる。


(キャロラインの裸体を正面から見るのが精一杯で背中見た事無かったけど…)


(そう言えば彼女の事余り知らないな…)


「早く言ってくれれば良かったのに…」


「申し訳ございません。中々区切りが付かなくて」


彼女は恥ずかしそうに答える。


「どんな部隊に居たの?」


「第28魔導化海兵連隊に居ました」


「主に戦艦や揚陸船に乗って、敵を発見したら敵の船に乗り込んで戦ったり、沿岸部で敵の陣地を見つけたら、上陸して敵を制圧するのが役割です」


「商人達の輸送船や島嶼部、海岸の要塞を守護するのも仕事ですが、世間では前者のイメージが強いですね」


「私は鬼族とのハーフだったので、重用されましたよ」


「鬼族?噂にしか聞いた事無いけど」


「はい。ここには少ないですが、王都ショウ・イーストには多いですよ。てかそっちが鬼族の本拠ですね」


「強いの?」


「もちろん!!近接戦闘なら世界最強でございます!!」


「ダラン帝国の軟弱なエルフ将校共なんて敵では無いですよ!!」


キャロラインは左腕で瘤を作りながら、フンスと鼻を鳴らす。


(かわいい)


「だからヨシムネ様は安心して街を歩いて頂いて大丈夫です!」


「ありがとう。キャロ」


ヨシムネは笑顔で答える。


「くぅっ!たまりませんね!」


キャロラインは身体を捩る。


(やっぱり…年下好きなのかな…彼女)


「それではお出かけの準備を。ワクワクしてきましたね!ヨシムネ様!」


キャロラインは張り切りながら、外出の準備をし始めた。



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