ヒーローテスト 3
ー変身。ー
暫く、ベットから天井を眺めた真由が、ゆっくりと体を起こす。
「そうだ。変身しないと、能力が上がらないとか?」
ー変身ヒーロー、って、そんな感じよね。確か。ー
顎に手をあて、少し考えると、ばっ、と、立ち上がって扉に駆け寄り、しまっていることを確認、すぐに窓のむかって走り、カーテンを閉めた。
自分の部屋の真ん中に立つ、真由。
顔を扉に向け、もう一度、しまっていることを確認。
目線を窓に。
カーテンから、光が漏れていないことを確認。
大きく息を吸って。
吐く。
目を瞑り。
「変身。」
刹那に、涼しくなった。
ー涼しい?ー
確かに、着ていた服がなくなり、布のまとわりつく感覚がなくなって、体が軽くなったような気がする。
が。
ーどちらかと言うと、服がなくなって、、、、、、、、。ー
真由は、そっと、片目だけ開けて、自分を確認する。
と。
ー!!!!!!ー
異常な勢いで、ベットに飛び込んだ。
シーツを頭からかぶって、完全に潜り込む。
ーなんで?!ー
ーなんで?!ー
ーなんで?!ー
ーなんで、裸なのーーーー!!!ー
ー、、、、、、、、!!!ー
かぶっているシーツを、しっかり抱え込み、バタバタと悶える真由。
暫くすると動きを止め、顔だけをシーツから出した。
誰もいないことはわかっていても、誰もいないことを確認する為に、部屋を見回す。
そして、誰もいないことを確認すると、一息ついた。
次に。
シーツをめくって、自分の様子を確認。
「、、、、、、、、。」
バッ、と、シーツをかぶりなおした。
中で、あっという間に、真っ赤に染まっていく。
ーなんで?!ー
ーどう言うこと?!ー
ーこれじゃあ、変身じゃなくて、変態じゃないーーーー!!!ー
またもや、バタバタと悶えた真由は、少しして、再び、頭を出した。
もう一度、部屋を確認。
「ど、どうなってんのよー。」
呟き、項垂れた。
はぁーーーー。
どのくらいか、停まっていた真由が、シーツで体を隠しながら起き上がる。
はぁーーーー。
「どーしよ。これ。」
シーツで隠された自分の体を見やる。
中を確認する必要は、全くない。
ーそれなりに見る価値がありそうな体ならともかく、わたしが裸になったところでねぇ。ー
「それに、着ていた制服はどうなったのよ?」
はぁーーーー。
その時、目の前、下半分にあの枠が現れた。
>職業。
>変身ヒーロー。
>能力。
>変身 解除前の装備に切り替える
>解除 変身前の装備に切り替える
>キメる 色々あり
>
真由は、ムスッとしながらも、なんとなく書いてある文字を読み直し、気が付いた。
ー解除。ー
思ったままに、
「解除。」
と、呟く。
刹那に、服を着ている感覚が戻った。
「、、、。」
慎重に、シーツをどかし、確認する。
ふぅーーーー。
真由は、シーツから手を放した。
「全く。どう見ても、変身じゃなくて、変態よ。何なのこれ。」
這うように移動して、ベッドの縁に座りなおす。
「変に期待して損しちゃった。」
立ち上がろうと、足に力を入れた時、黒い枠が微妙に大きくなる。
真由は、目を大きくして、枠を凝視した。
ーよく見ろ、ってこと?ー
なんとなく、枠にそういわれた気がして、もう一度、文字を読み直す。
>職業。
>変身ヒーロー。
>能力。
>変身 解除前の装備に切り替える
>解除 変身前の装備に切り替える
>キメる 色々あり
>
ー職業。変身ヒーロー。大体、何で、ヒロインじゃないの?ー
「しつれいしちゃうわね。」
さっきのこともあり、自分の体型を思い浮かべるが、少なくとも、男の子に見えることはない。
ーギリギリかもしれないけどさぁ。ー
はぁーーーー。
ー能力。変身、解除、キメる。キメるは意味が分からないから無視して、解除は、変身の解除よね。服も戻ったしー
「問題は、変身よ。普通、いきなり、、、。」
顔を赤くして、コホンと一つ。
変身の説明を読んだ。
ー解除前の装備に切り替える。装備って何よ?。装備って?第一、解除前も何も、初めて変身するんだから、解除前の装備なんてないんだから!ー
心で叫んだその時、真由の目に、理解の色が灯った。
ーそう言うことね。ー
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