公開、ジャージ仮面(仮) 4
「、、、、、、、、。」
真由は、その瞬間、理解した。
そう、先ほどに解除したときにつけていたマスクが、変身で着替えた今、当然の如く、つけたままの状態だったのだ。
ピンクのアイマスクが、全く違和感ないほど真由の顔にフィットしているため、つけていることに気がつかなかったのだ。
「あ。えーーっと。」
真っ赤になり、パニック状態になる真由。
「んっ。と、大丈夫よ、おかーさんを驚かそうとしたなら、ばっちり、驚いたから成功よ!」
真由の様子から、何かを察したのか、由香里が適当に驚いた顔をして見せる。
「へっ。あっ。えーっと、そう、これ、面白いかな、って、その、おかーさんが驚くかなって。面白いでしょう?」
何とか合わせる真由に、頷く由香里。
「うんうん。そうね、本当に驚いたわ。おかーさんとしては、もう少し地味なのでも大丈夫だけど。」
「アハハ。面白いなら、派手なのがいいかな、って。」
「うんうん。それは確かに。」
「アハハ、、、。」
「えっと。そろそろマスク外そっか。」
「うん。」
少し、お互いに誤魔化ように笑ったところで、由香里の提案に、真由は、もたもたとしながらも、素直にマスクを外す。
真由が、マスクを外すために俯いていた顔を上げると、由香里が、じっと、真由を見つめていた。
「んっ、と。」
何か言おうとした真由に、由香里が、特上の笑顔を見せる。
「真由。大丈夫よ。そんなアイマスクなんかしなくても、真由は、十分に可愛いから。おかーさんが保証してあげる。」
「あ。ありがと。」
「うん。それじゃあ、そろそろ、ハンバーグお願いね。おかーさんお腹空いちゃって。」
「うん。美味しいのつくるね。」
「うん。お願いね。おかーさん、全力で手伝うから。」
「うん!」
二人は、並んでキッチンに立った。
夜、真由が寝込んだ時間。
「おとーさん、いい?」
ソファーで、スマートフォンを手にする剛に、由香里が、声を掛けた。
「いいよ。どうしたの?」
スマホをテーブルに置き、頷く剛の横に、由香里が、座る。
「真由のことなんだけど。」
「んーと。もしかして、事故の後、かわった、って言うか、何か隠してる?そんな感じのこと。」
「やっぱり、気が付いてたんだ。」
由香里が、剛が気が付いていたことに安どして肩を落とすと、剛は、まぁ、と、苦笑する。
「そろそろ、話をした方がいいかな、って、思ってたところだよ。」
由香里は、なんとなく、剛の方へ、肩を寄せた。
「どうしよう。聞いた方がいいかな?」
剛は、言い難そうに、顔を手で覆った。
「それ、考えたんだけど、あえて、聞かない方がいいと思うんだ。」
「どっ、どうして?真由のことが心配じゃないの?」
心外、と、顔に書いて、由香里は、剛に詰め寄った。
「勿論、心配だよ。それは間違いない。けど、真由は、もう大人なんだ。いや。大人になっていくために、自分で解決できることは、自分で解決していかないといけないと思うんだ。」
「でも、上手くいかなかったら?」
「それでもいいと思ってる。」
「なっ!!」
「待って。」
刹那に顔色が変わった由香里を、剛が手を上げて止め、
「僕たちが、助けることができなくなってから、真由が失敗するよりは、僕たちが、真由を助けることができるうちに失敗してくれ方が、いいと思うんだ。」
何かを言おうと、口を開けた由香里だったが、そのまま、黙った。
「勿論、大人になっても失敗はする。けど、今のうちに、失敗した時どうするかを学んでいなかったら、大人になってから失敗したら、かなり大変なことになると思うんだ、だから、その、今は、、、。」
すまなそうに頬をかく剛に、由香里は、不承不承な表情のまま、肩を落とした。
「わかったわ。今は黙って見守るわ、けど。」
文句は言わせない、っと、いった決意の眼差しで剛を見る由香里。
「真由が、少しでも助けてほしそうにしたら、私は、全力で助けるからね。」
「勿論、その時は、僕も全力で助けるよ。当然ね。」
由香里は、ふんっ、と、むこうを向きながらも、剛の腕をとって引き寄せた。
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