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純粋無垢を護らねば!〜リン×ラン×キッチンカー日常〜  作者: おりみみ


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11/21

第11話 警察署を護らねば!前編(ラン視点)

 年が明けキッチンカーでぐっすり寝た後、初日の出を浴びながら目覚めるなの。


 朝からキッチンカーを運転するリン、そして着いた場所はマコがぼっちで住んでるアパートなの。

 マコはここから自転車で毎日仕事に行ってるらしいなの。


「あ、やばいですッ年明け早々遅効しそうですッ! リンさんランさん今までお世話になりましたあああ!!!」


 慌ただしいマコは安全運転を保ちながら自転車に乗って遠くに行ってしまったなの。

 

 全くバカ真面目なの。

 安全運転はいいけどもう少しは急ぐなの。


「ぽっかりする暇も無かったなの。マコ忘れ物とかしてないなの?」


「あ、私がマコちゃんに作ったお弁当が」


「やっぱり忘れ物したなの! それにお弁当ってマコのお母さんみたいなの!」


 キッチンカーでマコを追いかけるなの。

 キッチンカーはあっという間に車や歩行者自転車を通り過ぎ……ん?


「今マコを抜かしたなの」


「勝ったわね」


 よし、とリンは誇らしげにしているなの。


「なんの勝負なの」


「ここじゃ交通量多いしキッチンカーを駐車出来る場所も無いのよね~」


「確かにそうなの。仕方なしなの」


「あ、ランちゃんスマホ持ってるでしょ? マコちゃんの仕事場の警察署に電話を掛けてくれない?」


「いいけど何でなの? 警察署に駐車の許可を得るなの?」


「それもそうなんだけど、あわよくば警察署でキッチンカー営業したいな~ってね」


 そんな無茶なの、当日に営業の許可を取るのもおかしいし、警察署でキッチンカー営業なんて聞いた事ないなの。


 ま、マコのお弁当の次いでに聞いてみるなの。


「あの子供の命を救ったって噂のリン×ラン×キッチンカー! 寧ろこちら側からお願いしたいくらいですよ。場所はこちらで指名してもらう形になりますが、大丈夫そうなら今日の朝から昼頃まで何時でも構いませんよ」


 なんかあっさり許可が通ったなの。いつも不思議だったけど何故こうもホイホイ許可が得られるなの?


 リンの純粋パワーが伝染してるなの?

 こわこわなの。


「ふっふっふ~私達は誰もが欲するキッチンカーに成れたのよ! 世のため人のため何処にでも駆けつける、スーパーキッチンカーなのよ!」


「そんなキッチンカーは嫌なの」


 調子に乗るリンが鼻歌を歌いながら、警察署に到着。

 遅刻ギリギリのマコより前に着いたワタシ達はせっせとキッチンカー営業の準備を開始して。


「あ~もう来てる~! うち例のチョコが乗ってるやつがいいな~ねえねえ店員さん、例のチョコ一つ頼みたいんだけど!」


 早速お客さんお出ましなの。


「まだ準備が整ってないなの、それに例のやつって何なの?」


「一時停止標識のチョコッ!」


「あのメニューは数量限定販売だったからもう販売してないの、申し訳ないわ」


「え~! そっかあ~鰈崎から聞いて楽しみにしてたのにぃ……」


 マコってもしかして噂を流してた張本人なの?

 それにぼっちのマコは意外と人間関係はいいのかなの?


 そうか、あっさり顔だから顔が広いんだなの。


「そういえばランちゃん、標識チョコってたくさん作りすぎちゃったのよね? あのチョコって全部投げちゃったの?」


「まだ缶一個分あるなの」


「じゃあお正月記念と警察署記念で今日限定で全メニューに標識チョコをトッピングしましょ!」


「標識チョコ食べれるの!? やったぁ~!」


 ぴょんぴょん跳ねてるこの警察は何者なの?

 あ、警察の帽子がぴょんぴょんの弾みで落ちちゃったなの。この後絶対……


「あッいでッ!」


 やっぱり自分の帽子で滑って転んだなの。

 日本の安全を護る人間がこんなので心配なの。


 ん、遠くから人影が見えるなの、あ、噂マコのご登場なの。


「遅れました鮭川警視長! あけましておめでとうございますッ! 巡査の鰈崎です!」


「「警視長!?」」


 こんなポンコツそうなやつが警視長!?


「ところで警視長って何なの」


「まあめっちゃ偉い人ね」


「それはすごいなの。見かけに寄らずなの」


 ポンでコツな警視長がニヤニヤ顔で言うなの。


「まあまあそんな驚かなくても~……朝礼がそろそろ始まるぞあけおめ鰈崎~遅刻ギリチョンなんて、メッ」


「わわ……メッって……三十路が言うなの?」


「三十路言うな~! うちは二十七のエリートなの! まだ現役ピチピチなの!」


「それでもキツいなの」


 メッが許されるのは大人が子供をあやす時くらいなの。あとリンが言うには全くもって問題ないなの。


 お弁当を受け取ったマコはありがとうのお礼を言いながら鮭に引きずられて行ったなの。

 朝食に鮭フレークご飯食べたくなってきたなの。


 次いでにカルパスくれなの。


「何とか間に合ったみたいで良かったわね。じゃあ準備再開しましょ~」


「リン、なんか鮭が凄いスピードでこっちに走って来るなの」


 息を切らしながら走って来た鮭は膝に手を付いて一回休憩を挟むなの。

 やっぱり三十路に近いと年なんだなの。


「ひぃ、はぁ、はいこれッ! うちのお下がり警察服~……コホンッ警視長からの直々のお願いです、キッチンカー営業の条件としてこれを着用するのです!」

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