【華麗なるギャッツビー】~3Dで観てみない?~
私が書いた近距離恋愛シリーズの物語は、人との距離感をテーマにしています。
月のあだ名をもつ月見里百合子を中心に、地球的存在の黒沢明彦、太陽のような名前を持つ大陽渚、星のハンドルネームをもつ星野秀明との関係と距離感を描いています。そして月はどの位置にある相手を選ぶのか? 一緒に夜空を彩る仲間であり憧れの星なのか? 自分を輝かせる太陽なのか? 互いに重力で結ばれあって同じ軌道を進む地球なのか? という内容です。
「半径三メートルの箱庭生活」は、半径三メートル圏内にいる人物と人間は結婚するという事で、ヒロイン月見里百合子の精神的な意味での半径三メートルの世界を描いており、「手を伸ばしたチョット先のお月様」は確実に手に入るものしかアプローチしてこなかった男黒沢明彦のからみた世界の物語、「三十五センチ下の○○点」は自分の三十五センチ下の世界を生きている女の子の事が気になりだしてという感じの物語で、「アダブティッドチャイルドは荒野を目指す」は自分にとっても近い感性をもつ後輩の女の子に惹かれていき恋の落ちるという物語となっています。
そんな私の作品よ事はどうでも良いので、人間の距離感つながりで「華麗なるギャッツビー」を紹介したいと思います。
映画って3Dで観るか、2Dで観るか悩む事が多いですよね! 予告編でこれはド派手なアクションを楽しめそうだ! コレはさほど3Dの意味があるように見えないな! とかいうのを見極めて行動します。私の場合は派手なアクションの作品を選ぶ傾向にあるのですが、実はアクションでなく、3Dを面白くみせている作品がコチラのパズ・ラーマン監督の「華麗なるギャッツビー」なのです。(ディカプリオが出演している方ですよ!)
コチラは主人公の隣にいきなり現れた派手すぎる謎の男、ギャッツビーという男の人生をみせていくという物語。驚く程の人脈をもち、毎晩ド派手なパーティーを開いてドンチャン騒ぎ、しかし何を生業にしているのかは謎。そんな男ギャッツビーの目的は名誉でも金でもなく一人の女性。華やかでロマチックな物語で、それが3Dになる事でさらにパワーアップさせています。
しかしそれだけでなく、この映画実はギャッツビーとその女性の距離感を3Dの奥行で表現してあったりします!
そういう視点で改めてみると、よりギャッツビーという人物を楽しめるそういう仕様になっています。Blu-ray では3D版も出ているので、その演出を楽しまれてみては如何でしょうか? その方がディカプリオの切ない演技がより深く奥行をもって楽しめますよ!