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怖いものは?

怖いものがわかる?

遅くなりました、すいません(_ _)

 今日は生憎の雨。室内も薄暗い。


「電気つけますね──」


 平太(へいた)初枝(はつえ)に言ってから、電気をつける。


「ん?」


 カチカチとスイッチを押すも、電気はつかなかった。

 切れてしまっているらしい。


梅田(うめだ)さん、電気切れてます」

「ほんとに? 予備買ってなかったわね……。明日買ってきましょう」

「そうですか──」


 平太は、皆の居るところに戻る。


「よっと……」

「平太じじくさいぞ!」


 と(たつ)が座った平太に言う。


「お前もいつかこうなるんだよ」

「ならねーもん!」

「それならい──」


 ──ゴロゴロピシャーッ


 雷が光った。


「「キャアアアアア」」


 (あや)(あん)が叫んで、平太の前に集まってくる。


「かみなりやだあ!」

「やだぁっ……!」

「大丈夫だよ──」


 とやっぱ女の子だなぁと思いながら、怯える二人の頭を撫でる。


「辰くん、大丈夫?」


 初枝の声に、平太は辰を見た。

 辰は固まっていた。


「大丈夫か? 辰」

「……だ、いじょぶにきまってるだろ!」

「ほんとかよ」

「おれは、おとこだからな!」

「そうか。(かおる)は大丈夫か?」

「うん。ゆうれいじゃないから、だいじょうぶ」

「ほお。カッコいいな、薫は──」

「ふふん//」


 薫が胸を張った時、また雷が落ちた。


「「キャアアアアア──!」」

「大丈夫大丈夫」


 辰は、ビクビクと薫の服を掴む。


「辰?」

「か、薫が、こわがらないように……」


 ──ピシャッ、ゴゴゴゴ


「ひぇっ……!!」


 ギュッと辰が薫に抱きつく。

 薫は、だいじょうぶ。と辰を撫でる。

 それを見て、平太は兄弟みたいだな……と思う。


「彩ちゃん、杏ちゃん。こっち来る?」


 初枝が来て、平太の隣に座る。

 彩と杏は、顔を見合わせて


「せんせー」

「いくー」


 と初枝に抱きつく。

 そして初枝は、辰くんよろしくね。と言うように平太にウィンクする。

 チラッと薫たちの方を見ると、辰は涙目で薫にしがみついていた。

 薫は心配そうに辰を見ている。


「ほら、こっ──」


 ──ドゴーンッ


 一際大きな雷が落ちた。


「「やあああああああ!!」」


 彩と杏の声が、室内に響く。

 初枝は、大丈夫よ、とポンポン二人の背中を叩く。

 薫もさすがに固まった。


「か、かみなり、なんて……っ、こわっ……こわく……」


 辰の肩が、小さく震える。

 平太は、動けなくなっている二人に近づいて、


「はいはい──」


 と抱き寄せる。


「……//」


 薫は黙って、平太に抱き寄せられる。

 しかし、辰はそれが嫌なのか、反論する。


「こわくねえもっ……! おれ、かみなり……っ──」

「わかったわかった。でも、俺が心細いんだよ。だから、大人しくしてろ」


 と辰の背中を優しくさする。


「いいよな、薫も」

「ぼくは、べつに……でも、平太がこころぼそいなら、いい……//」


 と腕の中に収まる。

 ほんとは、ずっとこうしてたいのが本音だが、平太に気づかれるのはあれなので、薫は静かに座る。

 辰も渋々頷いて、


「……平太のためだからなっ……!」


 と言う。


「わかったわかった──」


 本当は、雷なんて怖くないが、少し震えながら制服を握る辰を見たら、さすがにからかう気が失せる平太だった。


 雷が鳴る度に、辰が小さく悲鳴をあげた。

 そして、こわくないからな! と目をうるうるさせて言っていたのを、平太はきっと忘れないだろう──



休日投稿です。活動報告見ていただけると、なぜ遅れたかわかります。

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