↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~  作者: 空気人形


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/78

「インターホン越しの彼女」

暇を持て余し、友人の家に遊びに行こうと電話をかけた。

「今暇だからいつでも」と言う言葉に甘え、すぐに準備をして彼のアパートへ向かった。


部屋の前に着き、チャイムを鳴らす。

『はーい』

応答したのは、女性の声だった。


なんだ、彼女が来ていたのか。邪魔をしては悪いと思い、ドア越しに声をかけた。

「ごめん、彼女さんいると思わなくて。気まずいからまた今度にするよ」

『気にしないでください。ちょっと待ってくださいね』


丁寧な声だった。本人がそう言ってくれるならと、玄関の前で待つことにした。


しかし、待てど暮らせどドアは開かない。

しばらくして、背後から「もう来てたのか」と声をかけられた。振り返ると、友人が手にビールを2本持って立っていた。


「あれ、出かけてたの?」

「おう、お前と飲もうと思ってさ」

友人はそう言いながら鍵を取り出し、ドアを開けた。


暗い部屋に入り、電気をつける。当然、中には誰もいない。

「……彼女さんは?」

「ん? 彼女なら先週から実家に帰ってるよ。だから暇だったんだって」


友人は笑いながらビールをテーブルに置いた。


——じゃあ、さっきインターホン越しに話していた『誰か』は、今どこにいるのだろう。


これからこの部屋で暮らし続ける友人のために、私はその問を呑み込むことにした。




『隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~』をお読みいただきありがとうございます!

毎日20時に更新しておりますので、明日もぜひお越しください。


また、別作品の中編ホラー『群青の嘘 ~港の廃屋と消えた少女~』も連載中です。

『隙間奇談』とは一味違う、じっくり魅せるホラーとなっておりますので、こちらもあわせてお楽しみいただけたら幸いです!


▼『群青の嘘』はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n5968mp/


「面白かった!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、下部の【ブックマーク登録】や【評価(★★★★★)】で応援していただけると、執筆のモチベーションがものすごく跳ね上がります……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。