↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~  作者: 空気人形


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
58/80

「下見」

小学校の教師をしている友人から聞いた話。

児童たちの宿泊学習に備え、1人で肝試しの森ルートを下見に行ったときのことだ。


まだ夕方だというのに森の中はすでに薄暗く、一歩足を踏み入れるとほぼ暗闇に近かった。

だが、事前にコースを熟知していた友人は、懐中電灯すら点けずに暗がりをスイスイと手慣れた様子で進んでいった。


その途中、ふと視界の端に違和感を覚えた。


森の先に、何かが『いる』。


視線を向けると、そこには明らかに何者かの強い気配が佇んでいた。影は暗くてよく見えないが、じっとこちらを窺っているのを感じる。

身を硬くしてしばらく見つめていると——その気配は、音も立てず、ふっと消えてしまったという。


無事に森を抜け、後日その話を私にしてくれた友人はこう言った。


「猪だったらヤバかった。もし子供たちを連れていたら、幽霊より獣の方がよっぽど怖いよ」


そう語る友人に「確かにそうだね」と頷きつつも、私は——音も立てず、気配ごとふっと消えるような獣なんて、どっちにしろ恐怖でしかないのだが、と思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。