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「相乗り」
Mさんが塾からの帰り道、自転車で夜の暗い道を走っていたときのこと。
いつも通り慣れた道を漕いでいると、突然、荷台にドシンと大きな音がした。
それと同時に、まるで大人の男性を一人乗せたかのようにペダルが猛烈に重くなる。
(えっ、誰か飛び乗ってきた……!?)
恐怖と驚きでハッとして後ろを振り向いたが、そこには誰もいない。夜の静けさが広がっているだけだ。
鎖に何か巻き巻き込んだのだろうかと自転車を降りて点検してみたが、チェーンやタイヤには異常も引っかかりもなかった。
なぜこんなに重いのか分からないまま、Mさんは立ち漕ぎに近い状態で、必死に重いペダルを漕ぎ続けた。
地獄のように重い自転車をなんとか漕ぎ切り、無事に自宅へ辿り着いたという。




