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隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~  作者: 空気人形


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「夏の夜の光」

受験勉強のため、深夜遅くまで起きていた夜のことです。

私の部屋は壁に向かって机が置いてあり、窓を背にする配置でした。


夏の蒸し暑さの中、扇風機を回し、音楽を流しながら机に向かっていると、ふっと曲が途絶えました。「CDが終わったのかな?」と思い、オーディオへ視線を移した瞬間です。背後の窓一面が、まるで昼間のように真っ白く輝き、強い光が駆け抜けていきました。


驚いて外を確認したものの、そこには何もありません。そればかりか、さっきまでうるさく鳴いていたはずの虫の音すらピタリと止み、辺りは不気味なほどの「完全な無音」に包まれていました。


背筋が寒くなり、その夜はすぐに勉強を辞めて布団に入りました。

翌朝、家族に昨夜の出来事を話してみたものの、深夜だったこともあり「誰も知らない」とのこと。


虫の音すら消え去ったあの圧倒的な光と静寂――あれは一体、何だったのでしょうか。

『隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~』をお読みいただきありがとうございます!

毎日20時に更新しておりますので、明日もぜひお越しください。


また、別作品の中編ホラー『群青の嘘 ~港の廃屋と消えた少女~』も連載中です。

『隙間奇談』とは一味違う、じっくり魅せるホラーとなっておりますので、こちらもあわせてお楽しみいただけたら幸いです!


▼『群青の嘘』はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n5968mp/


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