「帰ってきた姉」
友人のKさんが小学生の頃の話。
当時、Kさんは姉と二段ベッドを使っており、上が姉で下がKさんのスペースだった。
ある夜、暗い部屋のなかでギシ……と音がした。
姉がハシゴを登って上の段へ上がっていく気配がする。
「お姉ちゃん、おやすみ」
Kさんが声をかけると、上から「おやすみ」と聞き慣れた声が返ってきた。
いつもと変わらない夜のはずだった。
翌朝、朝食を食べ終えても姉が起きてこない。
「お姉ちゃん起こしてこようか?」と尋ねるKさんに、母親は不思議そうな顔を向けた。
「なに言ってるの。お姉ちゃんは昨日から宿泊学習でいないでしょ」
Kさんは今でも「寂しくて生き霊になって帰ってきたんだろう」と思おうとしているそうだ。
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