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隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~  作者: 空気人形


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「帰ってきた姉」

友人のKさんが小学生の頃の話。

当時、Kさんは姉と二段ベッドを使っており、上が姉で下がKさんのスペースだった。


ある夜、暗い部屋のなかでギシ……と音がした。

姉がハシゴを登って上の段へ上がっていく気配がする。

「お姉ちゃん、おやすみ」

Kさんが声をかけると、上から「おやすみ」と聞き慣れた声が返ってきた。

いつもと変わらない夜のはずだった。


翌朝、朝食を食べ終えても姉が起きてこない。

「お姉ちゃん起こしてこようか?」と尋ねるKさんに、母親は不思議そうな顔を向けた。


「なに言ってるの。お姉ちゃんは昨日から宿泊学習でいないでしょ」


Kさんは今でも「寂しくて生き霊になって帰ってきたんだろう」と思おうとしているそうだ。

『隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~』をお読みいただきありがとうございます!

毎日20時に更新しておりますので、明日もぜひお越しください。



また、別作品の中編ホラー『群青の嘘 ~港の廃屋と消えた少女~』『海冥の檻〜偶像(かみさま)の言う通り~』も掲載中です。


『隙間奇談』とは一味違う、じっくり魅せるホラーとなっておりますので、こちらもあわせてお楽しみいただけたら幸いです!


▼『群青の嘘』はこちらから

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▼『海冥の檻』はこちらから

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