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隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~  作者: 空気人形


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「それ以外にも」

「窓の外に」の後日談。


うちの部活で「一番視える」と有名な先輩・Sさんに、ふと思い立って尋ねてみた。


「そういえば先輩、この前の名前付け会議の時、窓の外を変なのが覗き込んできてたの気づいてました?」


するとSさんは、まるで今日の天気を話すような軽い調子で返してきた。


「あぁ、なんか手足の長い奴だろ? あいつ毎年来てるよ」


「うわぁ……やっぱり本当にいたんですね」とドン引きする私に、Sさんはさらに追い打ちをかけるように言った。


「というかさ、うちの学校ってあいつに限らずいろんな所にいるよ? ほら、お前らが休憩してた第2食堂の前にも、和服を着て鞠をついてる女の子がいたし」


自分たちが無邪気に休憩していたすぐそばにまで『何か』がいたなんて――。


それを知って以来、私はなるべく夜の学校には残らず、一刻も早く帰宅するようしようと思った。

『隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~』をお読みいただきありがとうございます!

毎日20時に更新しておりますので、明日もぜひお越しください。



また、別作品の中編ホラー『群青の嘘 ~港の廃屋と消えた少女~』も掲載中です。


『隙間奇談』とは一味違う、じっくり魅せるホラーとなっておりますので、こちらもあわせてお楽しみいただけたら幸いです!


▼『群青の嘘』はこちらから

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