「それ以外にも」
「窓の外に」の後日談。
うちの部活で「一番視える」と有名な先輩・Sさんに、ふと思い立って尋ねてみた。
「そういえば先輩、この前の名前付け会議の時、窓の外を変なのが覗き込んできてたの気づいてました?」
するとSさんは、まるで今日の天気を話すような軽い調子で返してきた。
「あぁ、なんか手足の長い奴だろ? あいつ毎年来てるよ」
「うわぁ……やっぱり本当にいたんですね」とドン引きする私に、Sさんはさらに追い打ちをかけるように言った。
「というかさ、うちの学校ってあいつに限らずいろんな所にいるよ? ほら、お前らが休憩してた第2食堂の前にも、和服を着て鞠をついてる女の子がいたし」
自分たちが無邪気に休憩していたすぐそばにまで『何か』がいたなんて――。
それを知って以来、私はなるべく夜の学校には残らず、一刻も早く帰宅するようしようと思った。
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