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隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~  作者: 空気人形


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「置き土産」

一人暮らしを始めてしばらく経ち、部屋にも大分モノが増えてきた。

玄関に靴が出しっぱなしなのもだらしがないと思い、普段履かない靴を片付けようと下駄箱を開けた。


すると奥に一足、見覚えのない派手なハイヒールが入っていた。


「前の住人の忘れ物かな……?」

一瞬そう思ったが、以前あった「髪の毛の件」のこともある。嫌な予感がしてどうしようか迷ったが、とりあえず大家さんに電話してみることにした。


「あー、前の住人の忘れ物かな? もういらないと思うから、捨てちゃっていいですよ」


大家さんは相変わらず軽い調子でそう言った。

姿の見えない前の住人は、どうやら随分と忘れ物――それも、部屋の中に何かを残していくのが好きなようだ。

『隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~』をお読みいただきありがとうございます!

毎日20時に更新しておりますので、明日もぜひお越しください。



また、別作品の中編ホラー『群青の嘘 ~港の廃屋と消えた少女~』も掲載中です。


『隙間奇談』とは一味違う、じっくり魅せるホラーとなっておりますので、こちらもあわせてお楽しみいただけたら幸いです!


▼『群青の嘘』はこちらから

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