「七つ目を知ると呪われる?」
「近所の小学校にある七不思議なんだ。どう? 怖いだろ?」
友人からそう得意げに言われた。
夕方、音楽室にあるベートーヴェンの絵がずっとこちらを見てくる
理科室の人体標本が夜中走り回る
体育館で1人でにボールが跳ねる
一番奥のトイレに花子さんが出る
二宮金次郎の銅像が夜中に動く
階段が、上りと下りで段数が変わる
夜中に入ると、プールの中から引きずり込まれる
4時44分に音楽室からピアノの音が聞こえる
「どれも王道で、ド定番の怪談ばかりじゃないか」と思ったが、よく数えると「七不思議」なのに八つある。それを指摘すると、友人は半ば呆れたように言った。
「小学生が必死に考えすぎたんだろうな」と。
思えば当時は、「八つあるのに、七つ目を知ると呪われるんだってさ」なんて本気で言い合っていたりもした。
子どもって本当に、おバカで愛おしいものだと思う。
『隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~』をお読みいただきありがとうございます!
毎日20時に更新しておりますので、明日もぜひお越しください。
また、別作品の中編ホラー『群青の嘘 ~港の廃屋と消えた少女~』も連載中です。
『隙間奇談』とは一味違う、じっくり魅せるホラーとなっておりますので、こちらもあわせてお楽しみいただけたら幸いです!
▼『群青の嘘』はこちらから
https://ncode.syosetu.com/n5968mp/
「面白かった!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、下部の【ブックマーク登録】や【評価(★★★★★)】で応援していただけると、執筆のモチベーションがものすごく跳ね上がります……!




