「見届け人」
友人Kさんが小学生の頃、遠足で地元の「古戦場」へ行った時の話。
当時は小学生女子特有のノリで、クラスの友達とキャッキャと大はしゃぎしながら、古戦場や併設された資料館を見学して帰宅した。
家に着き、自分の部屋で今日の思い出や感想をプリントにまとめていた時のことだ。
部屋の中に、ふと誰かの強い視線を感じた。
気になって振り返ると、開け放したドアの外、薄暗い廊下に落ち武者がすっと立っていた。
「えっ!?」
二度見した瞬間には、もう落ち武者の姿は消えていたという。
「私たちが資料館でキャッキャ騒いでばかりいたから、『あいつ本当にちゃんと勉強したのか?』って気になって確認しに来たのかもね」
Kさんは笑いながらそう語っていた。
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