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隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~  作者: 空気人形


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「赤い光」(妹の記憶)

以前に書いた「赤い光」の話。

このあいだ、妹に会った時に「あの時ってこうだったよね?」と確認してみたら、妹の記憶は私のものと少し違っていた。


私の記憶では、火の玉の大きさは「ペットボトルのキャップ」だったはずだ。


だが、妹の記憶ではこうだった。

初詣に向かう車の中で寝ていた妹は、私に「起きて! 起きて!」と揺さぶられて目を覚ましたという。すると視界が一面、大きな赤い光に包まれていて、「UFOだ!」とパニックになったそうだ。そしてその巨大な光はどんどん小さくなり、最後は海へと沈んでいったのだという。


私の「小さくて不思議なペットボトルのキャップくらいのUFO」に対し、妹は「一面を覆う巨大な光のUFO」。

規模感こそずいぶんと違っていたが、共通していたのは「あの光を二人ともUFOだと思ったこと」だ。


同じ車内で同じ現象を見たはずなのに、なぜここまで記憶が違うのだろう。

真相を確かめるため、次は姉に確認してみるしかなさそうだ。

『隙間奇談 ~日常の「すきま」に潜む、奇妙な短編集~』をお読みいただきありがとうございます!

毎日20時に更新しておりますので、明日もぜひお越しください。


また、別作品の中編ホラー『群青の嘘 ~港の廃屋と消えた少女~』も連載中です。

『隙間奇談』とは一味違う、じっくり魅せるホラーとなっておりますので、こちらもあわせてお楽しみいただけたら幸いです!


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