第三話 早速始まる異世界レッスン
みなさんこんにちは!!こよりかなみです♪
今回は魔法が出てきます
ミノンは習得することができるのか??
それでは、いってらっしゃい!!
エルリックの説明をまとめると、こういうことだ。
1.ミノンを待つ間、魔法の練習をしようと思った。
2.この間捕まえた魔物を実験台に、外見を変える魔法をかけようとした。
3.呪文を唱えて、万が一に備えてガードも張った。
4.しかし、変な場所にガードが出現してしまい、魔法が跳ね返って自分に直撃。
自分に当たり、怪人のような姿になってしまったということだろう。
「自分がどうなったか分からなくて、二階の鏡を見ようとしたんだけど。。。」
「ああ、そこで私と鉢合わせて…。早とちりして、すみません。」
「ううん、気にしないでよ。まあ、壁は修理しなきゃなぁ…。」
ぼやきながら、姿が元に戻ったエルリックは瓶に入った紫色の液体をごくりと飲んだ。
「何ですか、それ?」
「ん、飲みな。」
エルリックが手渡してくれたそれは、細かいラメが入っているかのようにキラキラと小さな光の粒が見えた。ジュースではなさそうだ。
「マナポーションだよ。」
「まなぽーしょん??」
「説明するね!魔法を使うのに必要な魔力。使うと減っていって、無くなると魔法は使えなくなっちゃうんだけど…それを回復するのがマナポーション、これのことだよ。」
「へぇー。ゲームのMP回復みたいなものかな。」
ミノンはマナポーションの瓶を両手で持ち、一口飲んでみる。
「わ!コレ、美味しいですね!」
嬉しそうなミノンに、エルリックもノリノリで応える。
「でしょー!?これ、有名なブランドの新作!少ししか買えなかったんだー。」
お茶目な魔法使いを見上げながら、ミノンはふと思った。
(急に連れてこられたから最初は警戒してたけど、優しい良い人だな…。)
中身が半分ほどになったマナポーションの瓶が、朝の光を白く反射していた。
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「さて。魔法の練習がてら、出掛けよう。」
ローブを羽織りながら、エルリックが声をかけてきた。
「最初に言っておくけど…、君には常人の8倍以上の魔力やスキルがある。素質があるんだよ。」
さっき、いきなり闇ボールを出せたのもそのせいなのだろうか、とミノンは少し納得した。
エルリックは落ち着いた口調で語り続ける。
「魔法使いになってほしいわけじゃないから、どんな道を選んでもいいと思う。
ただね、僕は魔法使い。だから、自分なりに君に魔法を教えたいんだ。
小さな魔法は生活に使えるしね。」
彼が空のティーカップに指先をかざすと、虚空から水が湧いてカップに注がれた。
「でも、中には極めて難解だったり、…人を傷つけるような危ないものもある。
僕のことは嫌いになってもいいから、どうか魔法は嫌いにならないで欲しい。
嫌になったり怖くなったらすぐに辞めていいから、それだけは」
「ねぇ、待って!!」
黙って聞いていたミノンが、声を上げた。
珍しく真剣な表情で語っていたエルリックが、はっとしてその顔を見る。
「私が魔法を怖がって、嫌う前提で話さないで。
魔法も、あなたの事も、嫌う予定ないから!!」
エルリックは呆気に取られたように固まっていたが、やがて柔らかく目を細めて杖を手に取った。
「…わかった。じゃあ、まず、基本魔法を2つ教えるね。」
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「まずは、炎魔法の基礎、『フィアマ』。」
エルリックが呪文を口にすると、上に向けた左手のひらに、ボウッと音を立てて火の玉が現れた。
それは大きさを変えることなく、赫く燃え続けている。
「あ、熱くないんですか?」
「こうやって手の上に出した時点では大丈夫。これを木につけて焚き火にしたり、飛ばして敵に当てたりすると、熱くなるよ。」
へぇー、とミノンは興味津々で火の玉を覗き込んだ。
「フィアマを習得すれば、もっと威力の強い炎魔法、フィエストとか、変化技にもつながっていくからね。
まあ僕はこれといって属性魔法の適性はないんだけど…ジゼルあたりに聞いた方がいいのかなぁ…」
ブツブツと呟くエルリック。ミノンは知らない言葉に首を傾げる。
「ぞくせいまほう…?」
エルリックが言うには、この世界の人のほとんどは炎、水、風、土、花、氷、雷の7つの属性の魔法が使えるらしい。しかしその中でも人によって適性があり、自分に合う魔法を見つけていくのだそうだ。
「ごく稀に、もっと特殊な魔法をメインで使ってる人もいるんだけどね」
「そうなんですね…。エルリックさんは適性がないって、どういうことですか?」
「うーん、特にこれが苦手とかなくてさ…。」
「全部得意ってことですか?」
「いや、全体的になんとなくやってたらできる。」
「なるほど全部得意なんですね。」
天才魔法使いだ、とミノンは肩をすくめる。
「…でも普段これで練習とかしてたら、いくらエルリックさんでも、怪我する可能性もゼロじゃないんじゃ…。」
「そうだね。だから君に教えるもう一つの魔法は、ガード魔法、『プロティカー』だ。」
そう言うと、エルリックは左手に火の玉を出したまま、右手を空中にかざした。
すると、空間が歪み、薄い青色のエネルギーフィールドが形成された。それはまるで、極薄のガラスの盾のようだった。
「この基礎中の基礎の魔法でも、覚えるのに平均2か月はかかるんだけどね。
僕は1週間だったから、、君なら2時間くらいかな?」
「はぁ?何言ってるんですか…?」
戸惑いつつも、ミノンは早速挑戦してみることにした。
「フィアマ!」
だがしかし、何も起こらない。
「な、なんで…。」
「あはは、そう一朝一夕にはいかないよ。」
エルリックは考え込むような顔をしたのち、自身の胸に両手を重ねた。
「もっと、こう…。体内の魔力を一点に集めるイメージで。」
「一点に…?」
アドバイスの通り、集中して、ぐっと力をこめてみる。
「フィアマ!」
と、魔力の塊が生み出された。しかし、火の玉ではない。どこか見覚えのある、不吉な輝きを放つ黒い結晶だ。
「うーん、コレはさっきの闇ボールだね…。」
「えぇ…。」
その後も何回も挑戦してみたものの、出てくるのは水魔法や雷魔法などの別のものだったり、複数の魔法が混じってしまったものなど。しまいには魔力切れで何も出なくなってしまう始末であった。
「うーん…。気持ちの込め方も大切…?」
早く習得しようとしてがむしゃらに呪文を唱えていた気持ちを落ち着け、深呼吸をする。
今度こそ。
「フィアマ!!!」
空にかざした指の先まで力を届けるようにして、一点に向けて声を張った。
すると。
「!!」
ボウッと音がして、火の玉が現れた。
成功だ!
「やったー!!」
.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.
ミノン LV up !!
5 ⇨ 7
.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.
「やったぁ、レベルアップ!」
ミノンはぴょんぴょんと飛び跳ねて喜ぶ。
「エルリックさん、見てくださーい!飛び級♪」
空間に浮かび上がったレベルアップのデータに夢中になっているミノンの背中に、そろりと手が伸びる。
「わっ!!」
「きゃー!?」
いきなりエルリックに脅かされ、反射的に身構えた。そのとき、ミノンとエルリックの間を隔てるように薄いホログラムのような青白い板が展開された。ガード魔法、プロティカーだ。
「はーい、これでプロティカーもOK!」
20分だよすごーい、とニコニコ笑っているエルリックを前に、ミノンは拳を固めた。
「すごーい、じゃないですよ。心臓止まるかと思いましたよ。いつか呪い系の魔法覚えたら、いちばんにかけてあげましょうか?」
「わー、一番、ウレシー…」
許してねごめんねぇ、と焦ったように手のひらを振るエルリック。
ミノンはため息をついて拳を引っ込めた。
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「それじゃあ、行こうか。テレポ!!」
次回 新キャラ登場!?
明日も見に来てね〜!




