表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱から始めるゴブリン成り上がり譚 〜進化する俺はもう雑魚とは呼ばせない〜  作者: AI+


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
437/441

【第436話:閉ざされた門】

裂け目の両脇に現れた巨大な黒い門。

それは空間そのものを固定するように谷へ根を張った。

周囲の魔力の流れが大きく変化する。


クロナは足を止めない。

迫り来る分身体を薙ぎ払いながら、黒い門を睨み付ける。

本体の狙いは明らかだった。


ティナは門を解析しようと意識を集中する。

だが今までとは違う反応が返ってきた。

情報が複雑に絡み合っている。


「クロナ様」


ティナが声を上げる。


「この門は攻撃のためではありません。封印の構造そのものを書き換えようとしています」


クロナの目が細くなる。

敵は力で突破するのではなく、仕組みそのものを変えるつもりだった。

それは今までの戦いとは異なる脅威だった。


イエガンが迫る分身体を斬り伏せる。

消えた影の奥から、さらに新たな影が現れる。

数の差は一向に縮まらなかった。


「ティナ。何か弱点は見えますか」


イエガンが問い掛ける。


「まだ探しています。ですが、門を維持するために本体の力が大量に流れています」


ティナは視線を上げる。

黒い門の奥から伸びる魔力の流れを追う。

そこには一本の集中点が存在していた。


「ありました」


ティナが指を向ける。


「門ではありません。奥にある接続部分です」


クロナは笑う。

壊す場所が分かったなら十分だった。

どれほど複雑でも、やることは変わらない。


黒い門から巨大な腕が伸びる。

分身体とは比べ物にならない圧力だった。

空気が押し潰される。


イエガンが前へ出る。

大斧を構え、真正面から受け止めた。

足元の地面が大きく沈む。


「クロナ様! 先へ進んでください!」


クロナは一瞬だけ振り返る。

イエガンの覚悟を確認した。

それ以上の言葉は必要なかった。


「任せた」


短い返答だった。

イエガンは力強く頷く。


クロナは黒い門へ向かって走る。

白い光が全身を包み込む。

封印の力が進むべき道を示していた。


分身体が一斉に襲い掛かる。

しかしクロナの進行を止めることはできない。

白い光に触れた影は次々と崩れ落ちる。


ティナも後方から援護する。

魔力の流れを読み取り、敵の動きを予測する。

一瞬先の攻撃を仲間へ伝え続けた。


「右です!」


ティナが叫ぶ。


「クロナ様! 次の攻撃が来ます!」


クロナは身体を捻る。

直後、黒い刃が頬を掠めた。

避けながら拳を叩き込む。


黒い刃を放った分身体が消滅する。

そのままクロナは止まらない。

目標はただ一つだった。


黒い門の奥へ近付くほど、封印の力が強く反応する。

まるで本来の役目を思い出しているようだった。


その瞬間。

黒い門の奥から赤い瞳が再び開く。

本体はクロナの接近を理解していた。


そして。

門の中心から、巨大な黒い手が伸び始める。

今まで封じられていた力が、ついに直接クロナを排除しようとしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ