02 Un pas en avant
王国暦六〇二年 ヴェルソの十八日
「へぇ、面白いね」
「だろ?」
朝食の時間に、昨日の蓄光塗料についてラウルに説明する。
「わかった。色のバリエーションについて色々、試してみるよ。この塗料は全部、貰って良いの?」
「あぁ。足りなかったら作るから言って」
「わかった」
「エル!」
声の方に振り返ると、カミーユとシャルロが来た。
「カミーユ、シャルロ。おはよう」
「おはよう。ラウル、エル」
「おはよう」
「おはよう……。って、呑気に言ってる場合じゃないぞ」
「何かあったのか?」
「薬学研究会は、朝食が済み次第、先生と共に会長室に来るようにって言われたんだ」
朝から会長室か。
「先生とセリーヌとはロビーで合流予定だ」
「エル。塗料は使ったのか?」
「使ったよ。丁度、ラウルに相談してたところ」
シャルロとカミーユがため息を吐く。
「何?また、悪戯の説教?」
「たぶん」
皆を巻き込むつもりはなかったんだけど。
※
朝食後、ロビーに集合して、昨日作った蓄光塗料について先生に説明する。
「それで……。その蓄光塗料をエルロックが使ったって?」
「昨日の夜に校舎のあちこちに塗ったんだ」
「もう。馬鹿なことばっかりするんだから」
「説教は俺だけで良いよ。……シャルロ、何とかして」
「仕方ないな。お前たちは帰って良いぞ」
「俺も行くぞ」
「帰れるわけないだろ。俺も行く」
「私も行くわ」
「僕も行くよ」
「俺も」
なんで。
「使ったのは俺一人だ」
「良いから行くのよ」
「会長から呼ばれたのは研究会全員だ。行くぞ」
皆、行くらしい。
※
「おはようございます。薬学研究会です」
「おはよう、諸君。朝から来てもらってすまないな。昨晩、警備員から光る塗料が発見されたと連絡が来たんだ。君たちが作ったもので間違いないかな」
「はい。間違いありません」
シャルロが応える。
「そうか。今回、君たちが作成した塗料は、国の薬学図鑑へ掲載すべき発明だと私は考えている」
「えっ?」
「薬学図鑑に?」
薬学図鑑は、安全性を確認したレシピを国の名で広く公開している図鑑だ。国家資格を持つ錬金術師は、この図鑑に掲載された薬品を国の決まりに従った価格で販売することが出来る。
主に錬金術研究所で開発された薬のレシピが掲載されているけど、国が一般から買い取ったレシピが開発者の名前と共に掲載されることもある。
「まず、メリットについて話そう。図鑑にレシピが掲載されれば、薬学図鑑に君たち全員の名前が載ることになる。君たち研究会が研究所から一目置かれる存在になることは間違いない。研究所からの興味を引き出せば、研究所のバックアップを受けやすくなるだろう」
俺たちが薬学図鑑に載るレベルの研究をしてるって見せつけることが出来るってわけか。
「デメリットとしては、学生である君たちのレシピは買い取って貰えないということだ。養成所で発明されたものは研究所の研究と同様、国の支援で行われたとみなされる為、報酬は一切、支払われない。報酬が欲しいのであれば、このレシピの公開は卒業後に考えると良いだろう」
俺は、レシピの公開一択なんだけど……。
「カミーユ。決めろ」
「えっ?俺?」
「そうね。リーダーに従うわ」
「まじかよ。俺は、図鑑に載せて貰った方が良いって思ってるんだけど……」
「良いぜ」
「うん」
「賛成」
「あのなぁ、ちゃんと考えて言ってるか?」
「いちいち多数決を取るようなものでもないだろ」
「上手くいけば、研究所の薬品も借りれるかもしれないな」
「向こうの研究の手伝いもさせて貰えるかもしれないよね」
「私もメリットの方が大きいと思うわ」
「成果はさっさと出した方が良い。どうせ、この先、図鑑に載るようなレシピなんていくらでも開発するだろ」
「そうだな。理由はまとまったか?リーダー」
「あー、もう。わかったよ。……会長、薬学図鑑への登録申請、お願いします」
「では、君たちの相談役に申請手順を聞き、申請を行うように」
「は?……あー、はい。わかりました」
結局、それも俺たちがやるのか。
……だから、先生も一緒に呼ばれたんだ。
「他に何か意見がある者は居るか?」
あ。
「会長。聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
「学生が、一般の診療を行うことはできる?」
「錬金術師の国家資格も医師の国家資格も持っていない学生が報酬の発生する医療行為を行うことは出来ない」
「報酬目的じゃなければできるってこと?」
「君たち学生の場合、監督する教員が居れば医療ボランティアとしての活動が可能だ。まず、学生の身分で行う活動では、必ず制服を着用すること。養成所から薬品の持ち出しをする場合は必ず記録に残し、正式な事務手続きを経ること。また、管轄する守備隊に活動計画を提出してから行うこと。以上を守るように」
「わかった」
「もう一つ。薬は既製品を持ち込むのではなく、君たちが独自に配合、製作したものが良いだろう」
……流石だ。
「はい」
目的の場所がエンドだって、バレてる。
「他には?」
周りを見る。
「特にありません」
「では、活動を始めるように」
「はい」
返事をして、会長の部屋を出る。
「エルロック。医療ボランティアなんて、どこでやるつもりだ」
「エンド」
「エンドだって?学生を連れてエンドには行けないぞ」
「お願い。連れて行って。風邪が流行ってるんだ」
「風邪?そんなことで……」
「エンドは事情が違う。薬を買えない貧困者は軽い風邪で簡単に命を落とすんだ。エンドには子供も多いし、今すぐ行かないと、」
「落ち着け」
「落ち着いてる。研究所はエンドの衛生環境が致命的に悪化しない限り動かないだろ?だから、俺が行く」
先生が頭を抱える。
「お前が行っても、出来ることは何もない」
「なんで」
「お前は養成所の学生だ。金持ちの子供が偉そうにエンドで施しをするなんて言って、人が集まると思うのか。来るのなんて誘拐目的の犯罪者だけだぞ」
俺は貴族なんかじゃないけど、養成所の学生服を着ていれば、そう見られる可能性は高い。
もしくは、魔法部隊への嫌がらせ目的に近づいてくる奴だって居るかもしれない。
……自分の身を自分で守る方法も用意しなくちゃいけないんだ。
「お前、まさか一人で行くなんて言わないよな?」
「そのつもり」
「俺も行く」
「え?」
「俺も。複数人で行動すれば犯罪者が近寄る隙を減らせるだろう」
「研究会で行けば良いだろ。会長は薬を自作しろって言ってたんだし」
「そうね。私も行くわ」
「うん。良いと思う」
「やろうぜ」
皆……。
「おい。勝手に話を進めるな。良いか。エンドに住むような貧困者は、タダの風邪を、わざわざ医者にかかる病気だと認識していない。研究所が簡単に動かないのもその為だ。エルロックが診療したい軽い風邪の子供なんて、まず来ないぞ」
正論だ。
―タダの風邪だよ。
エンドの住人は軽い風邪なんて放っておくのが当たり前。金を持ってる層ですらそうなら、風邪の治療を求めに来る奴なんて居ないかもしれない。
そして、誰にも来てもらえなければ、医療ボランティアを行う意味はない。
「それでも、行きたい」
ようやく積極的に動ける方法が見つかったんだ。
何もしないままで居たくない。
「ねぇ。それなら、チャリティーのついでにやったらどう?」
「チャリティー?」
「そう。エンドの礼拝堂で企画するの。多数の人が集まれば、声掛けして診察に誘導することも可能でしょう?」
礼拝堂は市民活動の拠点としての役割があって、チャリティーイベントや炊き出しなど、慈善活動も活発に行われているって聞いてる。
「良い案だ」
「まず、人を集めるってわけか」
「それで、風邪の症状がある人を探すんだね」
「やろうぜ」
「どんなイベントをやる?」
「不用品バザーなら、すぐに準備出来るわ。私たちはチャリティーイベントを定期的に開催してるから、ノウハウはあるもの」
「藤の会か」
「えぇ。今は、マリーがリーダーね」
藤の会は歴史の古い課外活動の会で、主に慈善活動を行っている。
「ただ、藤の会は女の子が多いし、活動は養成所近辺に限ってるの。だから、手伝えるのは準備まで。当日の手伝いは期待しないでね」
「わかった」
「不用品の寄贈は男子にも積極的に声をかけてみよう」
「あぁ」
「チャリティーなら、寄付金も募らないか?貧困区なら寄付は多い方が良いだろ」
「集める係を決めないと」
「風邪薬も作らないとね」
「市販品はダメなのか。勉強の一環にしろってことか?」
「違う。転売対策だよ」
「せっかく渡した薬も、転売されたら意味がないからな」
「あぁ、そういうわけか」
正規の規格外の薬は売れない。
会長も、エンドの状況を知ってるんだろう。
「で?どんな風邪が流行ってるんだ?」
「長引く咳が特徴。肺炎で研究所に運ばれてる人も居るって」
「了解。咳止めが中心だな」
「他のも用意しておいた方が良いわ」
「発熱患者も居るかもしれない」
「じゃあ、解熱剤も作ろう」
「イベントをやる具体的な場所はピックアップ出来そうか?」
「礼拝堂ならユリアが詳しいわ。私たちが活動出来そうな場所がないか聞いてみましょう」
実現の可能性が見えてきた。
先生を見上げる。
「わかった、わかった。なら、イベントの計画書を作成して提出しろ。それを元に守備隊に連絡しておく」
「ん」
「はーい」
「了解」
出来る。
「その前に、薬学図鑑の登録手続きについて教える。研究室に行くぞ」
忙しくなってきた。
図鑑の登録手続きは思った以上に面倒だった。
蓄光塗料は人体に使うものじゃないから、安全基準についてそこまで厳しいチェックは必要ないものの。
薬品の登録手続きを行う度に、毎回、この作業を行わなければならないなんて。
面倒だ。
※
ランチの時間。
マリーとユリアと合流して、食事をしながら計画を立てる。
「やるなら、今週末が最短だな」
「もう病人が出てるんだから早い方が良い」
「急ぎましょう」
「ユリア。エンドでチャリティーイベントを出来そうな礼拝堂は?」
「エンドならぁ、イーストのアリス礼拝堂がおすすめだよぉ」
ユリアが王都の略地図を描く。
「イーストの住宅街のすぐ南だから、そこまで治安も悪くないんだぁ」
「なら、場所はアリス礼拝堂で行こう」
「了解」
「やるのは、募金活動とバザーだけ?」
「エル、一緒にチャリティーの演奏やろぉ?」
「ピアノがないのに?」
「礼拝堂にはピアノがあるから大丈夫ぅ」
「わかった。やろう」
「決まりだねぇ」
「演奏は二人に任せる。次は、バザーの不用品集めについてだが……」
そっちの話は任せよう。
「ユリア、どうする?」
「あのねぇ……」
ユリアが地図を見て、礼拝堂の更に南に印を付ける。
「ここに、孤児院があるんだぁ」
「孤児院?治安の悪いエンドに?」
「エンドの方が孤児は多いからねぇ」
「保護したなら安全な場所に移動した方が良いだろ。エンドなんて誘拐も多いのに」
「エルって、エンドに詳しいねぇ」
詳しいっていうか……。
「グラッツ孤児院はね、ちょっと特殊な場所なんだぁ。元々、大きめのお屋敷があった場所で空き家だったんだけどぉ。お金持ちが住んでるって噂があったから、子供を置いて行く人が多かったんだってぇ」
「置いて行く?」
「捨てるってことぉ」
捨て子……。
「守備隊の巡回で定期的に保護してたみたいなんだけどぉ……。いつまでもそのままには出来ないってことで、孤児院になったんだぁ。今でも、預けに来る人は多いって話だねぇ」
立地的に需要がある場所なのか。
「危険はないのか?」
「うちの楽団も演奏しに行ってるけど、危害を加えられたって話は聞かないよぉ。守備隊が巡回してるし、定期的に国の支援物資も届く所だからねぇ」
ちゃんと管理されてるらしい。
「何より、エンドの人の子供が居る場所だからねぇ。見守りは多いんじゃないかなぁ」
……あぁ、そうか。
捨てたいわけじゃない。本当は自分で育てたいのに、貧しくて育てられないから誰かに託すってパターンもあるんだ。
「孤児院に医療ボランティアで行けないか?」
「私も、その方が良いと思うんだけどぉ……」
「無理には頼まないよ。孤児院の意向に従う」
「うん。ありがとぉ。連絡取ってみるねぇ」
最初から何でも思い通りに出来ると思ってはいけない。
入ってみないと独自のルールなんて解らないし、信頼関係は少しずつじゃないと築けないから。
「チャリティー演奏、ジュリアーノ君も誘おっかなぁ」
「なんで?」
「音楽祭以来、エルのファンなんだってぇ。だから、一緒にやろぉ?」
悪い奴じゃないとは思うけど。
「ね?」
……仕方ない。
「わかったよ」
「ふふふ。ありがとぉ。エルが出来る曲、教えてもらっても良いぃ?バイオリンデュオが良いなぁ」
先生と色んな曲を練習してるから、バイオリンデュオのレパートリーはある。
けど、ピアノも入るやつが良いな。
「カルメンは?」
「良いねぇ。じゃあ、恋は野の鳥にしよっかぁ」
「ん。わかった」
「放課後にピアノ練習室に集合ねぇ」
放課後。
今日は……。
「少し遅くなっても良いか?第三実験室を使う後輩の監督を頼まれてるんだ」
「じゃあ、夕飯後に集合にしよっか」
「わかった」
「それまでに、ジュリアーノ君と打ち合わせしておくねぇ」
※
放課後、第三実験室へ。
「使って良いのは夕飯までだからな」
「はーい」
「はい」
「わかりました」
中等部一年のモニクとノーラン、そして、マルスことマルスラン。初等部の頃から錬金術に興味があるメンバーで、いつの間にか第三実験室に入り浸るようになった三人だ。
その縁で、教師の監督が必要な実験をやる時は代理で監督をすることになっている。
けど。
『お手並み拝見、ねぇ』
監督は、ユールに任せておけば良いだろう。
必要な薬品を薬品棚から出して棚に鍵をかける。
ついでに、精製水も作っておくかな。
鍵の付いてない棚から道具を出して組み立てる。
「なんですか?これ」
あれ。初めて見せる奴だったっけ。
「水道の水から不純物を取り除く装置だよ」
「精製水は、ありますよね?」
既製品もあるけど。
「この棚に入ってるのは俺たちが作った奴だよ。使い過ぎて授業で足りなかったって怒られたから、自分たちで使う分は、なるべく作ってるんだ」
「精製水専用の蒸留装置ってことですか?」
「そう。水を入れた鍋を火にかけたら、水蒸気がこの管を通って、こっちに移動する。……で、ここの螺旋に巻いた管部分で冷却すれば、こっちに純水が溜まるんだ」
冷却装置部分に砕いた氷を入れて、水を入れた鍋を火にかける。
「後は、水がなくなるまで放っておくだけ」
「これ、俺たちも使っても良いですか?」
「良いよ」
俺、カミーユ、シャルロで作った装置や道具は、好きに使って良いと伝えてある。作成した精製水もそうだ。
「実験で聞きたいことがあったら言ってくれ。俺はバイオリンの練習をしてるから」
「はーい」
「はい」
「わかりました」
恋は野の鳥。
元々、有名なオペラの曲だから、キアラもたまに歌ってる。
大陸西部の独特のリズムが刻まれる曲で、魅惑的な音色は注目を集めるのにもぴったりだ。
一通り演奏し終えると拍手が鳴った。
あれ?
「実験はどうしたんだよ」
何もやってない。
三人が顔を見合わせる。
「こんな演奏されたら、集中出来ません」
『皆、手を止めてエルの演奏を聞いてたわよぅ』
『廊下にも人が集まってるな。ジュリアーノも居るぞ』
なんで?
実験室の扉を開くと、学生たちが倒れ込んで来た。
思った以上に居たな。
「何やってるんだよ、ジュリアーノ。ユリアと練習してたんじゃなかったのか」
「エルロックさんがこっちに行ってるって聞いたから来たんですよ。演奏するなら、音楽室に来て下さい」
「実験の監督中だ」
「バイオリンをやってるじゃないですか」
「ついでに練習してただけだよ」
「こんなに人だかりを作って、何言ってるんですか」
ざっと見ても十人以上居る。
これだけ集まるなら、チャリティーイベントでも人を集められそうだな。
ついでに宣伝しておくか。
「今、練習してる曲は週末のチャリティーイベント用なんだ。場所はイーストエンドのアリス礼拝堂の予定。養成所でも寄付を募ることにしてるから、良かったら協力してくれ」
「やりまーす」
「寄付なんて、どこで集めてるんですか?」
「男子寮はシャルロが、女子寮は藤の会で募集してる」
「はい」
「わかりました」
寄付は、少しでも多い方が良い。
「ここで練習するなら、僕もバイオリンを持ってきます」
「もうやらないよ」
「えー」
後ろから聞こえた声に振り返る。
なんで、三人が不平を言うんだ。
「俺は、お前たちの実験に付き合ってるんだぞ」
「今日は、もう良いです」
「なんでだよ」
「もっと弾いて下さい」
「もう終わりだ」
練習は後にしよう。
バイオリンをケースに仕舞う。
「先輩、私も実験を見て良いですか?」
「私も」
「俺も」
錬金術に興味があるのか。
初等部も混ざってるな。
「なら、簡単な傷薬の作り方を教えるよ。参加したい人は中に入ってくれ」
「えっ!何言ってるんですか!」
「絶対に入り切らないですって」
「無理ですよ」
参加者は……。
多いな。
「じゃあ、廊下でやる」
「テーブル持って行きます」
「頼む」
出ている薬品を仕舞って、必要な薬品を出す。それから、道具。
『実演してあげるのぉ?』
「薬学に興味を持つ学生は増えた方が良いからな」
「先輩、手伝います」
「じゃあ、この道具を持って行ってくれ」
道具を渡した学生が、こちらを見上げる。
……もう、渡したんだけど。
「廊下のテーブルに置いておいて」
「私、中等部二年のアンジェリクです。アンジュって呼んで下さい」
アンジュ……。
「無理」
「えーっ?」
「何がアンジュだよ。あまりエルロックさんを困らせるようなことはするな」
「失礼ね。ジュリアーノにアンジュって呼ばせるつもりなんかないわ」
「呼ぶわけないだろ」
仲が良いな。
二人共、中等部二年のクラスメイトか。
「エルロックさん、アンジーはどうですか?」
「良いよ」
「やったぁ」
『図々しいわねぇ』
「元々、アンジーだろ」
「もーぅ。良いでしょ?」
「二人は錬金術コースなのか?」
「いいえ。魔法です」
「私も魔法コースです。でも、錬金術にも興味があるんです。是非、教えて下さい」
「ん。良いよ」
魔法コースに行くと錬金術はほとんど学べないらしいから、こういう機会はあった方が良いだろう。
さて。
作るか。




