顧墨小隊長の医療小隊からの解放
【読者の皆様へ】
今日は、ブックマークが50件に到達しました!
新人の私にとって、ブックマーク1件でも本当に嬉しいものです。それが50件にもなったと思うと、素直に感激しています。
作品をクリックして読んでくださる方、ブックマークしてくださる方。皆様の存在が、こうして書き続けていく大きなエネルギーになっています。
本当にありがとうございます!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
二人の話を聞き終えた私は、胸の内で大きく喜んだ。
まさに、渡りに船とはこのことだ!
私はすぐに華陰と華安、そして彼らに付き従ってきた者たちを迎え、皆を連れて傷病小隊へ向かった。
実は、傷病小隊には、私と顧墨が頭を悩ませている負傷兵が何人かいた。
いずれも矢傷を負った兵士たちで、中には矢が深く筋肉に食い込み、骨に近いところまで達している者もいる。鏃が傷口の奥に引っかかっているため、無理に引き抜けば傷をさらに広げ、大量に出血させる危険があった。かといって、そのまま放置すれば傷口が悪化し、感染を起こす恐れもある。
早く処置しなければならないことは分かっていた。しかし、適切な道具も技術もない私たちには、下手に手を出すこともできなかった。
華陰はまず数人の傷兵の状態を確認し、負傷したときの状況についても詳しく尋ねた。そのうえで、同行者に指示を出し、持参していた薬や器具を取り出させた。
その中に、白い粉末状の薬があった。
私が目を留めると、華陰はそれが麻酔に用いる薬だと説明した。手術中の痛みを和らげるためのもので、適量を傷兵に服用させ、薬が効いてくるのを待ってから処置を始めるという。
続いて、湯を沸かさせ、手術に使う刃物や器具を丁寧に洗浄し、消毒していく。華陰自身も改めて傷口を調べ、鏃がどこにあるのかを慎重に確かめた。
準備が整うと、彼は持参した刃物を手に取り、いよいよ処置を始めた。
その動きには迷いがなかった。
傷口を切り開き、内部を確認し、邪魔になっている組織を処置しながら、深く食い込んだ鏃を取り出す。そして、傷ついた部分を丁寧に処理していく。
一つ一つの動作が落ち着いており、まるで何百回、何千回と同じ手術を繰り返してきたかのようだった。
私はすぐそばで、その一部始終を見守っていた。
驚いたことに、一刻も経たないうちに、華陰は三、四人の負傷兵の手術を次々と終えてしまった。
つい先ほどまで、私と顧墨がどうにもできずに困り果てていた兵士たちが、ようやく本格的な治療を受けられたのだ。
私は目を見張った。
これが、華佗の一門に伝わる医術なのか。
三国時代に華佗という名医がいたことは、もちろん知っていた。外科手術に優れ、腹部を切開するような大手術さえ行ったという話も聞いている。
しかし、その医術を受け継いだ者が、目の前で実際に刃物を振るい、負傷兵を救っていく姿を見ると、やはり衝撃は大きかった。
この時代の医術は、私が想像していたよりも、ずっと進んでいるのかもしれない。
それに、華陰と華安の到来は、私がずっと抱えていた不安を解消してくれるものだった。
私は、負傷兵の救助こそ収尸隊の最優先事項だと考えてきた。だが、これまで私たちにできることには限界があった。顧墨のように細やかな気配りができ、信頼のおける人物が医療救助を担当していても、対応できるのは比較的よくある傷に限られていたのだ。
今、華陰のように外科治療に精通した人物が加われば、これまで手の施しようがなかった重傷者にも、助かる道が開ける。
そして、もう一つ大きな利点があった。
これで顧墨を、医療救助の日常業務から解放できる。
実は私は、顧墨にどうしても手伝ってもらいたい、非常に重要で差し迫った仕事を抱えていた。だが、傷病小隊の仕事が多すぎるため、これまで彼をそちらに回すことができなかったのだ。
華陰と華安が来てくれたことで、ようやくその問題も解決できそうだった。
華陰が手術を終え、負傷兵たちの容体が落ち着いたのを確認すると、私はすぐに決断した。
「華陰!」
「はい」
「今日から正式に収尸隊に加わってもらう。伍長に任命するので、医療救助の仕事を担当してくれ」
華陰はすぐに拳を握り、礼をした。
「ご信頼いただき、ありがとうございます。必ずや全力を尽くします」
続いて、私は華安に向き直った。
「華安、お前はひとまず見習い伍長だ。まずは顧墨について、こちらの状況や傷病小隊の仕事を覚えてくれ。慣れてきたら、医療救助の仕事を少しずつ引き継いでもらう」
「承知しました」
それから顧墨にも告げた。
「これから医療救助の仕事は、華陰と華安に少しずつ引き継いでもらう。まずは今抱えている仕事を整理しておけ。これからは傷病小隊の日常業務に縛られずに済むようになる」
「はい、頭!」
私は二人に佩刀を一振りずつ用意させ、それぞれに贈った。これが、収尸隊に正式に加わった二人への歓迎の印である。
一通りの手配を終え、私は顧墨を連れて自分の天幕へ戻った。
ところが、これから彼に次の仕事について話そうとした矢先、天幕の外から声がした。
「頭! 久しぶりの客人を連れてきましたぜ!」
老陳と鉄牛が、連れ立って天幕の前にやって来た。
二人の姿を見て、私は少し意外に思った。
さらに不思議なことに、二人は一頭の騾馬まで引いていた。




