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兄貴に彼女が三人も⁈それはどうなのよ?  作者: 猫の集会


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4/5

ひどいだろ

 兄貴が刺される前にオレは、兄貴をどうにかしようと思う。



 いや、あの彼女三人をどうにかするべき?


 …


 そもそも、勉強ってなにしてるんだよ?って疑問に思っていたが、休みの日兄貴は、普通に愛海さんの勉強を教えていた。


 ガチ?



 てか、一対一?


 ちゃんと勉強教えてんのかよ。


 じゃあ、もしかして普通に先生と生徒なんだねって安心したところで、いきなり二人はキスをした。



 ⁉︎


 おい、勉強しろよ‼︎


 …


 わけわかんねー…


 さっきのオレの安心を返せ‼︎


 返せ返せ返せ‼︎



 あぁ…兄貴は、いったいどうしてしまったのだろう。


 そして、同じクラスの女子と兄貴のキス現場なんて、見てしまったこっちが気まずいんだよ![#「!」は縦中横]


 てか、兄貴の軽い付き合いって…どこからが軽くてどこからが重いの?




 …



 そんな状態のときに、まさかの菜美さんがいらっしゃった。


 おう、と普通に挨拶する兄貴と、ペコリとお辞儀する愛海さん。


 菜美さんは…ニコッとして普通に、二人にヒラヒラ手を振っていた。


 なぜ普通にできるんだよ⁉︎


 てか、これから愛海さんと菜美さんがチェンジして勉強を兄貴から教わるの?


 で、また兄貴は今度は菜美さんとキスするんじゃないだろうな?


 …


 それは、普通にやめていただきたい。


 これを、どう阻止するかが問題なんだよなぁ。


 …


 この関係をどうにかしようと悩んでいたら、菜美さんがエプロンをしだした。



 そして、オレに普通にテーブル拭いてとか、そこのお皿出してもらえる?と、うまくオレをお手伝い要員としてつかいだした。


 さすが生徒会長なだけあるな。


 人をうまくまわせるんだもんな。


 感心していると、あっという間に料理が完成していた。


 そして愛海さんは、兄貴が送っていった。


 …


 これをみて、菜美さんはどう思うのだろう?


 てか、もしかして…


 こんなに落ち着いていられるのって、曜日制の彼女だったり?


 今日が愛海さんで、明日は菜美さんとか?


 …


 やだなー…


 兄貴、マジかよ⁉︎



「あのさ、菜美さん…」

「なに?」

「あの…嫌じゃない?その…兄貴と愛海さんのことさ…」


 菜美さんは、オレの質問に

「え、全然」

 と、あっさりいった。


 あっさりすぎん?


 ノンオイル人間?


 聞いたことないけど、そこまであっさりだと、なんか…


 拍子抜けしちゃうなぁ…



 てか、ヤキモチ妬かないってことは、そんなに兄貴を好きじゃない?



「あのさ菜美さん…」

「どうしたの?ピーマンなら残しちゃダメだからね」

「そうじゃなくて、菜美さんは…その、このままでいいの?」


 ガシャン


 菜美さんが持っていたスプーンを床に落とした。


 動揺して…る?


「わたしだって…そりゃ、その…はっきり言ったら、進展したいよ?」


 …


 やっぱり兄貴のこと大好きなんだ…


 兄貴…いくらモテるからって、三人の女性と同時交際は、ちょっとどうかと思うよね。


 ガチャ


 兄貴が帰宅したみたいだ。


「じゃあ、わたし…帰るね」


 …


「えっ…あ…」


 どう返していいのかわからなくて、え、とあ、しか言えなかった。


「菜美ちゃんも食べてけばいいのに」


 呑気な兄貴が、菜美さんを誘った。



 しかし、菜美さんは帰ってしまった。



 てか、兄貴…


 菜美さんは、送らないの?


 飯まで作ってもらってるのに?


 菜美さんと愛海さんの扱い違いすぎん?


 ……


「あのさ、兄貴…」

「どうした?ピーマンならちゃんと自分で食えよ?」


 …


 兄貴まで菜美さんと同じこと言うのかよ…


「いや、ピーマンじゃなくて、兄貴さ…なんか菜美さんにだけ冷たくない?」

「そう?普通だろ」

「じゃあ、なんで菜美さんを送ってやらないの?」

「そりゃ、だって近いし」


 …


 距離の問題じゃないような…


「てか、飯とかいつも作ってもらってるの?」

「まぁ、たまにだよ?最近は、よくくるけどね。そりゃね?そうだろ?」


 どうだよ?


「意味わかんねーよ。てか、なんで飯作りにくるの?」


 …


 兄貴は、髪をかきあげた。


「そりゃ、あれだろ…な。」


 …


 どれだよ?


「てか、冷めちゃうから食べようぜ。その前に手を洗わなきゃだなぁ。」


 そそくさと洗面所に言ってしまった兄貴。



 どうすんだよ⁉︎


 どうしてくれんだよ⁉︎



 オレの高校生活が、兄貴によって、悩みの高校生活になってしまった。



 とにかくオレは、菜美さんが不憫でならない。




 続く。


 

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