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君の瞳に映る僕は何かを恐れている  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
5/6

第4話〜保冷剤とドリンクの場所は……

日常が突如として暗転する――なんて大層な話じゃない。ただある日突然、僕の「中身」がクラスの女子・白石さんと入れ替わってしまった、それだけだ。

見た目は可憐な女子高校生、中身は保健の知識ゼロな僕。そんな危機的状況で突如突きつけられる、猛暑の全校集会という試練。鍵の場所すら知らない僕に、入れ替わった「本物」の白石さんから届いた救済のメッセージとは……?

これは、外見と中身のギャップに振り回されながら、ギリギリの綱渡りを繰り広げる僕らのドタバタ入れ替わりコメディです。クスッと笑いながらお楽しみいただければ幸いです!

ステージ前で並ばされたものの、保健の知識なんて皆無の僕。そこへ追い打ちをかけるように、教頭先生が小声で指示を出してきた。

「白石さん、今日は暑いから熱中症が出そうなんだ。もし倒れた生徒が出たら、君が真っ先に保冷剤とスポーツドリンクを渡して救護室へ誘導してくれ」

(無理無理! 救護室の鍵がどこにあるかも知らないし、保冷剤の場所すらわからないって!)

冷や汗で制服が背中に張り付く。僕が冷ややっこ状態で固まっていると、後ろの男子の列から『ヴヴッ』とスマホのバイブ音が響いた。

コソコソとポケットの中で画面を覗くと、白石さん(僕の姿)からの緊急メッセージが届いていた。

『大丈夫ですか!? 救護室の鍵は教務員の机の右から二番目の引き出し、保冷剤は職員室の冷凍庫です!』

完璧すぎるフォロー……! 流石は本物、頼りになりすぎる。

安堵したのも束の間、次のメッセージが飛んできた。

『あと、もし男の子が倒れたら……胸ぐらを掴んで“しっかりしろ!”って叫ぶと、なぜか皆すぐ元気になるのでおすすめです!』

(どんなスパルタ指導だよ!? 保健委員のやることじゃないだろそれ!)

斜め上のアドバイスに心の中でツッコミを入れつつ、僕は引きつった笑顔で校長先生のありがたい長話を聞き続けるのだった。

作品へのご愛読、本当にありがとうございました!

入れ替わりものならではの「見た目と中身のギャップ」や、慣れない状況に必死で抗う主人公のドタバタ感を楽しんでいただけていたらとても嬉しいです。

最後までお付き合いいただき、心から感謝いたします。また次の物語でお会いしましょう!

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