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君の瞳に映る僕は何かを恐れている  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
6/6

第5話〜職員室へ

男女の身体と立場が入れ替わった主人公が巻き起こす、ドタバタ青春コメディの開幕です!

慣れない女子の身体に四苦八苦しながらも、無茶振りに応えて事態の打開に挑む主人公。そんな主人公と、自分の容姿や好意まで計算に入れて容赦なく指示を出してくる「白石さん」の、噛み合っているのか怪しい(?)絶妙なやり取りをお楽しみください。

前途多難な二人の運命やいかに——ドタバタな救出劇(?)をどうぞ見届けてください!

白石さん、任せたぞ」

校長先生の挨拶が終わりに近づいたその時、嫌な予感は的中した。

「う、頭が……」

僕のすぐ隣で、男子生徒が盛大に膝をついた。周囲が一瞬でざわつく。

(出たーっ! でも大丈夫、教務員の机の右から二番目、冷凍庫、覚えた!)

僕はダッシュで体育館を飛び出し、職員室へと向かった。……が、廊下の曲がり角で盛大にすっ転ぶ。

「痛っ……あ、制服に泥が!」

慣れない女子の歩幅とスカートのせいで、足がもつれたのだ。焦る僕の手元で、再びスマホが震える。

『白石さん! 倒れたのはサッカー部の山田くんです! 彼は私のことが好きらしいので、手を握って「私がついてるよ」と言えば絶対自力で起き上がります! 走って救護室の鍵を取るより早いです!』

(また謎のメンタルケア!? ていうか白石さん、自分の好意を把握した上で武器にしてない!?)

「ちょっと、白石さん大丈夫!?」

僕を心配して追いかけてきた教頭先生の足音が近づいてくる。このままでは「鍵の場所を知らない白石さん」がバレてしまう。

究極の選択。

自力で鍵を奪取してダッシュで往復するか、それとも山田くんの元へ戻り、白石さんの姿で甘い言葉を囁いて心肺蘇生(?)を試みるか——。

冷や汗をダラダラ流しながら、僕の人生最大の大勝負が始まった。

読みいただき、ありがとうございます!

男女子の身体と立場が入れ替わるという王道設定に、腹黒(?)で計算高い白石さんというスパイスを加えてみましたが、いかがでしたでしょうか。

自分の可愛い容姿も、主人公からの好意さえも容赦なく「作戦」に組み込む白石さんと、それに振り回されながらも全力で応える主人公。噛み合っているのか怪しい二人のドタバタなやり取りを楽しんでいただけたなら幸いです。

前途多難な二人の関係と、この奇妙な状況がどう着地するのか——ぜひ次巻(あるいは物語の最後まで)あたたかく見守っていただければと思います!

それでは、また次のページでお会いしましょう。

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