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君の瞳に映る僕は何かを恐れている  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
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第2話〜共有

ご覧いただきありがとうございます!

真面目な優等生女子と、どこか冷めた僕。

接点のないはずの二人が、ある朝目覚めたら……なんと中身が入れ替わっていた!?

男子トイレの使い方も分からない白石さんと、優等生の振る舞いを強いられる僕。

絶対バレちゃいけない入れ替わり学園生活、開幕です!

ドタバタな二人の会話劇を楽しんでいただけたら嬉しいです。

「あ、あの……! 本当に、中身は白石さん……ですよね?」

僕の姿をした彼女が、縋るような目を向けてくる。

「落ち着いてくれ。……そう言う君こそ、僕の体を乗っ取ってる白石さんで間違いないか?」

「私だって信じられません……! だって、目が覚めたら鏡に見たこともない男子が映っていて……」

彼女は半泣きになりながら、僕の冴えない顔で必死に訴えかけてくる。自分の顔が情けなく歪んでいるのを見るのは妙な気分だが、偽者には見えない。

「……よし、念のため本人確認をしよう。お互い、自分しか知らない秘密を言うんだ」

「ひ、秘密ですか……!?」

「ああ。例えば……白石さん、昨日の放課後、図書室の裏で猫に向かって『今日も可愛いねぇ、よしよし〜』って赤ちゃん言葉で話しかけてただろ」

「〜〜〜っ!?」

僕の姿をした彼女の顔が、一瞬で真っ赤に染まった。自分の顔がそこまで赤くなるのを初めて見た。

「な、なんでそれを……! 誰もいないって確認したのに……!」

「たまたま本を探してて目撃したんだよ。……で、本物で確定だな」

「うぅ……ひどいです……。じゃあ次は私の番です! あなた、右の靴下の親指部分に、小さく穴が開いてますよね……!?」

「ぶっ」

思わず自分の足元を見つめる。朝、急いで履いてきた靴下だ。確かに今朝、小さな穴を見つけて「まあいっか」とそのまま履いてきたやつだ。

「……参りました。間違いなく、君は白石さんで、俺は……君だ」

お互いの秘密を暴露し合い、僕たちはようやく、絶望的な現実を共有したのだった。

 「で、でも……これからどうするんですか!? 今日は全校集会もあるし、私、男子トイレの使い方も分かりません……!」

「落ち着けって。一番困るのは、お互いの『普段のキャラ』が崩れることだ」

頭を抱える白石さんをなだめながら、僕は冷や汗をぬぐった。

優等生で通っている彼女が僕の体でパニックになれば浮いてしまうし、僕が彼女の体で挙動不審になれば変な噂が立ちかねない。

「とにかく、今日のところはお互いを演じ切るしかない。……席は離れているが、スマホでの通信なら授業中でも出来る。何かあったらメッセージを送る」

「演じる……私が、あなたをですか……?」

白石さんは僕の顔で不安そうに眉を下げ、それから意を決したように背筋を伸ばした。

「わ、分かりました……! 『俺に任せろ』みたいな感じでいけばいいんですよね!?」

「いや、僕そんなキャラじゃないから。……先が思いやられるよ」

予鈴のチャイムが校舎に響き渡る中、僕たちの奇妙で危険な一日が始まったのだった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

一発目から大パニックのスタートとなりましたが、はたして二人は無事に全校集会を乗り切ることができるのでしょうか……?

「白石さんの空回りっぷりが可愛かった」「僕の苦労人ぶりにクスッとした」など、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

次回も二人のドタバタな日常をお届けしますので、ぜひブックマーク登録や**評価(☆☆☆☆☆→★★★★★)**で応援していただけると、執筆の大きなモチベーションになります!

それでは、また次の話でお会いしましょう!

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