四八劇目 「”死霊魔術師”ジェリカの問い。一か八かのザゥの答え」
ジェリカの恐い畏い一問です。
暴走集団“最終戦線の幹部“巨満児”ブーチャカの命を、杖を振っただけで雑作も無く奪った、同じギルドの幹部でスク水浮き輪姿の“死霊魔術師”ジェリカ。
彼女は静かに、俺らに尋ねた。
「ぬしらはなんぞ?」
その顔は決して威圧的な雰囲気はなく、むしろ好意的なものだった。
純真無垢な少女が、見た事もないような草花を尋ねるような邪念の無い表情。しかし、その純真さは限りなく不安定なシーソーの上で飛び跳ねる児童のような危うさも含まれていた。
それに気づいたのは。
眼だ。
彼女の瞳。
その輝きは、好意的な表情とは相対するモノに満ちていたからだ。
まるで闘牛士に向かう興奮した牛の如く瞳孔は開かれ、爛々と光るそれは、彼女のその純真さに背いた瞬間に、“巨満児”ブーチャカのように瞬時に俺らの命を奪う凶気に渦巻いていた。
「もう一度問うでありんす。ぬしらは・・・、なんぞ・・・?」
死。
これ以上の沈黙は、俺らの死を意味する。
何かを話さなくては。
そしてそれは、彼女の純真さに問うモノがなければならない。
「ぶっ潰しに来た」
俺は咄嗟にそう口を突いた。
「お前を、残酷ピエロを、このギルドを。全部ぶっ潰して、忘却街を取り戻しに来た」
一瞬の静寂。
ジェリカは何かを計っているのか。
時を操る砂時計が途中で詰まり、世界が停止したかのような空気感が、ライブハウスの全空間を支配した。
途端。
「きゃっはははははははははははは!!!!!!!!うふふふふふふふ!!!!!!!」
ジェリカは口に両手を当てて笑い出した。
それは少女のような笑い。
眼からは凶気が消え失せていた。
「ぬし、面白いな。気に入ったでありんす!!」
そしてまだ堪えきれ無いと言った風に口を抑えて涙を流しながら、けらけらと笑い続け、
「チコの歌を聴きに来たでありんすが、今ので十分。わっちは満足したでありんす」
と言うと、紫色のオーブが浮遊した杖を一振りした。
すると彼女は、残光を網膜から消失させるかのようにじんわりと、その姿が薄れていく。
「お、おい!!戦わないのか!?」
そんなこと思ってもいないのに。
実際そんなことになったらタンマを入れるくせに。
ただカッコつけてるだけなのに。
俺は心の中ではホッとしながら、スク水姿の“死霊魔術師”ジェリカの消失に戦意を向けたフリをした。
「くくくくく。可愛い坊でありんすね」
肩を竦め口元を隠しながら、俺に手を振って彼女は完全に姿を消した。
「一体何だったんだよ。ぶっ飛ばしてやったのに」
もう一度、俺は心にもない強がりを言ってから、後ろを見る。
そこには。
「心・眼」とアイマスクをしたマリアが胸をタユンタユンとさせながら、俺の顔をそのマシュマロ乳で包み込もうとしていた。
読者諸君。
お待たせした。
準備は良いか。
では、おっぱい描写を始めよう。
お待たせしました。
次回はお待ちかねの・・・♪




