四七劇目 「追い詰められたブーチャカに制裁!?”死霊魔術師”ジェリカ登場!!」
”スク水死霊魔術師”ジェリカが、遂に登場します!!
「てめえ、もう許さねえ。ネネを助けに来たんだったなぁ?今すぐぶち殺してやる。自殺って方法でな」
満身創痍の血だらけの“巨満児”ブーチャカは、ネネの方に目をやって歯茎をむき出しにして笑った。
「ゲヘヘハハハハ!!!!!!謝ってももう遅ぇぜ!?今からこの女の脳天を、自分でブチ抜かせてやるからなぁぁぁぁ!!!!!!やれぇぇぇぇ!!!!」
するとネネは、デリンジャーを自分のこめかみに当ててニッコリと笑っていた。
“猩々緋色煌石。
『自分に意志が制御され、コントロールされてしまう』という“意志制御能力”を持った“四色煌石”の一つ。
ネネは、それ胸元に入れられ、ブーチャカに操られていたのだ。
「そんな事止めてよ、お姉ちゃんっっっ!!!!ねえ、お姉ちゃん!!お゛姉゛ち゛ゃん゛!!!!!!!」
車椅子から放り出されたネネの弟、“天声”チコが、地を這いながら、ネネに少しでも近づこうとしていた。
枯れる事のない涙を流し。
喉が割れるほど声を張り上げ。
必死に手で這いながら、姉の元へと寄ろうとしていた。
「やめろ!!!」
その時、今までチコを見なかったネネが。
クルリと振り返って、実の弟を見た。
「ごめんね・・・・・・、こんなお姉ちゃんで」
ネネは、ニッコリと笑ったまま。
引き金を引いた。
BAN!!!!!!!!!!!!!
銃声だけが、その場の音を支配していた。
☆
銃弾の行方は、ネネの脳内。
ではなく。
天井の中にめり込んでいた。
それは、引き金が引かれる瞬間に、ネネの腕を掴み、銃口を天井に向けた人間が居たからだ。
その人間は、ブーチャカに向かって呟いた。
「ルール違反はかっこ悪いでありんす。ぬしは敗けたでありんしょ!?」
それはスク水を着た少女。
頭にゴーグルをはめ、浮き輪をつけた女の子だった。
半円状の孤を描いた鎌、その中心に紫に光るオーブのようなものが浮遊している。
その凝った代物に、長柄が伸びた杖を片手で握っていた。
。
遊女が使う廓言葉とその見た目にはかなりの落差があったが、何の違和感も感じ無いのが不思議だった。
「お、おい、ジェリカ。どどど、ど、どうして、ここ、ここここ、こんなところに・・・」
やはり“死霊魔術師”ジェリカだ。
しかしブーチャカのやつ、偉く怯えて無いか?
ブーチャカはさっきまでの威勢の良さと威圧感をすっかりと無くし、その山のような巨体の腰を抜かせ尻餅をついていた。
「100体のお人形ちゃんに、“猩々緋色煌石”を仕込み終わったでありんす。今みんなは帝都“ウェッルジーナ”に向かって進軍中。やることも終わって暇でありんして、チコの歌でも聴きに来たでありんす」
そう言うと、「なのに、この体たらく・・・」と呆れながら周囲を見回す。
未だベルの第三言語で船酔い状態の構成員。
満身創痍の幹部。
そして銃を握らせ、ブーチャカの命令で自殺しようとしていたネネ。
それに這いながら近寄ろうとするチコ。
そして俺ら。
そうやって順々に今の状況を確認し終えたジェリカは、大きくため息をついた。
「ぬしは、幹部失格でありんす」
そしてジェリカは杖をブーチャカに向けた。
「止せ!!止めろ!!止めてくれ!!!!!!」
何とも情けない声を出しながら、ブーチャカのその巨体が、風船のように宙に浮き始めた。
「三千世界で朝寝をどうぞ」
「めげぇ!!!!!」
ジェリカが声をかけると、ブーチャカが短い悲鳴をあげた。
すると、宙に浮いた奴の体内から何かが潰れる音が聞こえ。
“巨満児”ブーチャカは、いとも簡単に絶命した。
廓言葉って良いですよねぇ(涎 ハッ!!
次回は、ジェリカと主人公達のやりとり後、おっぱい描写に入れればと思います。




