二八劇目 「魔石?NO!NO!!正式名称”四色煌石”!!”人を操る”猩々緋色”の石とはっ!?
ガッツリ設定回です。
その異世界の歴史や、勢力図などが出てきて
少し戦記モノなテイストが出てしまったのは仕様と言う事で(汗
「一体誰がこんなことしたニャ」
「うむ、可哀想なのだ・・・」
母性をくすぐられたのか、奴隷として売り飛ばされそうになるところを何とか逃げてきたという少年マリオンに、優しく声を掛ける獣人幼女と軍服にブルマを履いた娘。
しかしそれは母性だけではなく、本当に辛そうでもあるのだ。
少年を痛めつけている元凶。
それは彼が首にかけている、ネックレスだった。
奴隷として売り飛ばそうとした輩が、逃走防止につけた魔具だ。
マリオンは奴らから逃げ切れたは良いが、逃走した為にその効力が発動。魔力が作動し、少年に攻撃を開始したのだ。触れている箇所は重度の金属アレルギーのように赤く腫れ、ピリピリとした痛みが彼を襲い続けている。
しかも効力の発動したその魔具は外す事も、引き千切り破壊する事も不可能だった。
顔を歪めながらも、必死に我慢するその少年に、心を動かされないわけにはいかなかった。
「ん?あれ、痛くない」
と突然マリオンが口走った。
その言葉に俺らは動揺する。
「え?魔具が故障したのか?」
「にゃにゃ、そんな事は考えにくいニャ」とリリラル。
「だが、見るのだ。ネックレスの石はさっきまで光っていた。だが今はその光が無いのだ」とアスカ。
アスカが言う通り、魔具にはめ込めれていた赤い石が、さっきまで光っていたのに、今はただの石としてそこに存在した。
「・・・あれ?マリアの胸に埋め込まれた魔石とこの石、なんだか似てないか?」
「あにゃにゃにゃ?確かにそうニャ」
リラルルがネコ耳をクルクルさせながら言う。
すると帝都にいる錬金魔術師の事や、リリラルの尻尾の増え方など、この異世界の世俗情報に長けたアスカが、ブルマのゴムをパチンとさせて
「これは、“四色煌石”の一つなのだ」と告げた。
☆
「ししょくこうせき?」
「そうなのだ。ルビーという名は確かにそうだが、魔石とは違うのだ。よし。少しを説明しよう」
ともう一度ブルマのゴムをパチンとさせると、アスカは姿勢を正した。
「この赤い石は、『身につけた者の動きを制御すること』に長けた“猩々緋”の鉱石。帝都の北西にある炎神が住むと言われる活火山、ゾニア山で取れる石なのだ。採石量は少ないという訳ではないのだが、どの程度人の動きを制御するかは、加工次第。つまり高度な技術をもった魔工職人や錬金魔術師でなければ、制御条件を付与出来ないのだ。よって希少性は『制御条件が簡単なら低く、条件が難しいなら高い』とされているのだ。そして動きを制御するという特色から、集団を統べる統治者に好まれている。例えば過去の人物にも、このルビーを民に埋め込んだ有名な独裁者がいたのだ。世界を間違った方向に進めた国家“赤い流星”の超首相“湾曲指導者”ポルや、映画化までされた“ザクロニアス丘の大攻防”、つまり帝都の正規軍から土地の奪取に成功したことで有名なあのカイザーが有していると知られているのだ」
俺はその解説に、思わず割って入った。
「え?何?石榴?・・・映画化もされたって何だ?」
「にゃにゃにゃ!!ザクロニアスの丘の戦いのカイザーを知らないのかニャ!?獣人のラルでも知ってる、有名なお話ニャ」ネコ耳をクルクルさせるリリラル。
「嘘でしょ、なのだ。本当に初等教育受けたか心配になるのだ」
アスカまでリリラルに頷き、ドン引きしながらブルマのゴムをパチンとさせた。
悪かったな!!!!!!!!
異世界の史実なんて、知るわけねーだろ!!!!!!!
誰だよ、カイザーって!!!!!!!!!
するとアスカがコホンと喉を通す。
「まだ帝都が国々の中心とされる前の話なのだ」
と朗々と語りだした。
「様々な勢力が入り混じって混戦状態の大乱闘をしていた時代。それを二分したリーダー的な勢力の核が出来たのだ。それが、今の帝都の王で、亡き“聖王”バルハラが率いる正規軍と、様々な勢力を一つに束ねた“死の皇帝”の異名を得た、反乱軍の総指揮官、潤沢な資源を持つ黒貴族を集めた社交界“元老院”の貴族長“公爵”カイザー率いる反乱軍なのだ。この二大勢力が、血で血を洗う大戦争を勃発させたのだ。そう、“廃された十年”と後に呼ばれる、民にとっては、記憶から抹殺したい十年間の暗黒の歴史が始まったのだ。その中でも、反乱軍が正規軍からもぎ取った土地“ザクロニアス丘”。その攻防が“今の帝都”と、カイザーが死にまたバラバラになった“帝都に同盟しない他の諸国”との大きな境界線、つまり今の国境なのだ」
ははーん、なるほど。
つまりこの異世界の国取り合戦のことか。
どうやら帝都とそれ以外の勢力があるって感じだな。
そのザクロニアスって丘陵地帯で帝都側か、そうでないかが分かれるのか。
把握。
「常識ニャ」
「常識なのだ」
と二人。
( *`ω´)
というか、何の話してたんだっけ?
あぁ、四色煌石の話か。
あの魔石、もとい四色煌石の一つの赤い鉱石には人を操る力があるって話だったな。
というか、そこからとんでもない歴史の時間(しかも異世界の)になったもんだ。
「じゃあ、スク水死霊魔術師も、猩々緋色の鉱石を加工する技術を体得している可能性が高いって事か?」
するとアスカが「そういう事になるのだ」と頷き、ブルマのゴムをパチンとさせてから話を続けた。
出来るだけ読みやすくしましたが
一ミリでも分かりにくかったら教えてください!!
書き直します。
次回は残りの四色煌石の二色目です。
文字数が許せば、三色目も出します!!




