二四劇目 「天人の村到着!!副長老の代行の補佐ってどんだけ下っ端なんだよ!!」
片翼天女のいる村に到着です。
しかしなぜか歓迎されず・・・。
俺たちは山間の村に入っていった。
のどかで美しい村だったが、人が出迎えてくる様子は無い。
するとしばらくして、向こうの方から老人が一人歩いてきた。
「旅のお方か」
白いひげを地面につくほど蓄えた老人が、威厳たっぷりに他人などお構いなしという程に尺を取りながら、杖をつきながら登場した。
「私は副長老代行補佐のナナガ」
ここまで大御所感出しといて、代行の補佐かよ。
しかも副長老のそれって、結構ぺーぺーなんじゃねえか?
俺は心の中だけでツッコミを入れながら、ナナガの話の続きを聞いた。
「この村は天人族が人里から離れて作ったものじゃ。出来れば今すぐ立ち去ってもらおう。村の衆も怖がって家に隠れてしまった」
「#^@!!&*^%##$%」
「*&^%$#@@!!@#$」
物陰に姿を隠しながらも、その気配をさせている村人は不思議な言語で、俺らの拒絶を表していた。
「リリラル、あれが?」
「そうニャ。天人族の第三言語ニャ」
第三言語とは、獣人や魚人、鳥人、岩人、森人などこの異世界で人と共存する同格の種族とは違い、人を凌駕する別格視された種族が同種間で話す言語。その種族の筆頭は鬼人、竜人、天人などなど。それぞれが独自に織りなす言語は、敵意や殺意を持って詠唱すれば災いを呼ぶ事が起こる、謂わば、俺の前世の世界でゲームやラノベに出てきた魔法のようなものだ。
「悪いが去れ。お前らに今出来るのはそれだけだ」
踵を返し、またしてもゆったりとした身のこなしで副村長は村の中に入っていくと、周囲の人気も衣擦れや足音をさせながら消えていった。
「なんだか歓迎されてないようだな」
「にゃにゃ。一旦退避した方が良さそうニャ」
「・・・・・・・・・」
リリラルとアスカの会話を黙って聞くマリアは、いつまでもナナガを見ていた。
☆
「このまま片翼天女に逢えなかったら?」
「詰みゲーにゃ」
ハッキリと言うな。
「あぁ。私が実際に勝負した感じでは、多分ダーリンと私だけじゃ、残酷ピエロどころか、そのギルド“最終戦線”の幹部クラスとトントン程度なのだ」
ブルマのゴムをパチンとさせながら、アスカがリリラルに同意する。
もしそうなれば次章に行くどころか、連載不可。
そして放置→ページの上の方に「この作品は1年以上更新がありません」状態になってしまう!!
それはマズい!!!!!
絶対にダメだ!!!!!
え?何?作者いじりすぎた?
こんな展開チート作品らしくないじゃん!!
なっ!?なっ!!?なっ!!!?
俺は主人公として危機感を募らせ、作者ツッコミが過ぎた事に若干の後悔をしながら、打開策を思案し始めた。
ふと。
そこで俺は、ある事に気付いた。
「あ、あれ?ところでマリアは?」
「にゃにゃにゃ?はにゃにゃにゃ??どこ行ったニャ????」
「胸をタユンとさせる奴が居ないと思ったら、なのだ・・・」
こんな危機を迎えているのに、キャラが減るなんて。
「くそ、この作品の連載もここまでか」
「にゃにゃ??作品??」
「連載ってなんの話なのだ??」
二人は何を言っているか分からないといった表情で首を傾げる。
まぁ、地文を担当出来る主人公だけだからな。
こういう感覚。
「いや、こっちの話」
俺は話をはぐらかすと、俺らに近寄る足音に気付いた。
「誰なのだ!!?」
「魔物かニャ!!?」
足音の方に警戒を向けると、そこに居たのは一人の少年。
自分のシャツの裾をギュッと握り、下唇を噛みながら今にも泣きそうな顔でしゃくり上げている。
その光景に、突然リリラルとアスカは俺を見据えて「あーあ、泣かーしたー」と後ろ指を刺した。
え?
俺?
すると突然その少年は、「た、た・・・。ヒック、たたた」と何かを言おうと言葉を紡ぎ始める。
「た、た、た、助けて下さい!!!!!」
大声でそういうと感情が噴水のようにあふれ出したのか
「えーーーーーーーん!!!!!!!!!!!」
とそれはそれは大きな声で、その円らなお目目から滝を流し出した。
「にゃにゃにゃ、可哀想ニャ」
「ダーリン、何をしたのだ?」
何もしてねーよ!!!!!!!!!!!!!!!
見てただろお前ら!!!!!!!!!!!!!!
だいたい『何者だ!』『魔物か!』とか言ったのはお前らだろ!!!!!!
俺は心の中で壮大かつ最大に、ツッコミを入れた。
次回はマリアの単独行動の為に、主人公一人称視点から、三人称で地文を書きます。




