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「来ると思っていたよ、政府に犬が」吐き捨てるように彼は言った。
「俺を知ってるのか?」
「こう見えても俺は情報網を張り巡らせていてね、お前の情報も俺の耳に入ってきてる」
伊那川道場以来か…
「久しぶりだな」俺は言った。彼は眉をひそめた。覚えていないようだ。まあ、そうだろうな。
見つめ合い、その後双方、刀を抜く。「いくぞ」と彼は声を上げ、一気に距離を縮め刀を振るってきた。
刀と刀がぶつかり合う音が響く。互い一歩も譲らず、切り合う。
その後、彼の刀が俺の頬をかすめ、血が流れ出す。にやりと彼は笑った。
しかし、俺は二度刀を振ると、彼の耳と手首を切り、傷をつけた。血が流れ出す。
しかし、しばらくするとゆっくりと傷が治っていく。なるほど、さすがは不老不死。
再び刃を交え、切り合った。ほぼ互角の攻防が続いたが、ゆっくりと俺の方が優勢になっていった。俺の方がやや上回っていた。
彼は屈辱にまみれた目で俺を睨みつけた。剣の実力では俺の方がやや上かもしれない。だが、このまま終わるとは思えない。俺はむしろ、今まで以上に体中に緊張が走った。
彼は刀を鞘に収めると、左手で鞘を持ち、右手で刀の柄を握る。居合の構えだ。
彼の体が異様に赤く、輝き出した。
やばい、何かが来る。
彼は刀を一振りすると、刀から炎が出て、俺の目の前に迫ってきた。
ギリギリのところ、間一髪かわした。
炎に触れた肩のあたりに激痛が走る。
かすっただけでこの威力か… 食らったらひとたまりもない。
「この技は、ある流派の師範が編み出した技でな」
おそらく伊那川流のことだろう。
「だが、この技は誰も使いこなせなかった。体にかかる負担が大きすぎるのだ。使えば、内部から自分の体がボロボロになってしまう」
なぜ彼がこの技を使いこなせるのか?その理由はすぐに分かった。彼が不老不死だからだ。
類いまれな再生能力を持つ彼ならば、体の負担を気にせず技が使える。
「俺はどうしてもこの技を使いこなせなかった。だがある時、使えるようになった。そのきっかけが何かわかるか?」彼は俺に問いかける。
「それは怒りだ。他人に対する、世界に対する怒りが、俺にこの技を使うことを可能にさせたのだ」
一体、何が彼にそのような怒りを起こさせているのか?自分にはさっぱりわからなかった。
再び彼は炎の斬撃を放った。間一髪でかわしたつもりだったが、脇のあたりをかすめた。激痛が走る。
まずい、いつまで避けられるだろうか?
なんとか時間を稼ごうと、俺は言った。
「お前、この技で自分の師匠を…」
「お前も、灰にしてやろう」彼は残忍な笑顔を浮かべている。自分の勝利を確信しているのだろう。




