上海楼war4
上海楼タワー11階
「予約のファンゼルグ アイルです」
「畏まりました、窓際の席へどうぞ」
その頃パリピ御一行
「11階ね」
店の名前は香楼館
時間差でエレベーターに乗り11階へ
「いらっしゃいませ」
「3名ですが大丈夫かしら?」
「お入りください」
(絶対に窓際ですからねお兄ちゃん)
「空いてる窓際近くの席あるか?」
「窓際の一列前になりますが宜しいですか?」
「あぁ頼む」
通されたテーブルから二人は4つほど離れた窓際だ。
「こちらメニューになります」
驚きの値段、子羊のうんちゃら¥9000
エビのクリーム添え¥6000
牛肩ロース炙り¥8000
上海蟹のパスタ¥4000
フォアグラトリュフ添え¥13000
ワイン¥8000~
シャンパン¥12000~
ビール¥1000
本日のコースお一人様¥16000
香楼館コースお一人様¥28000
GTとヒビキはすぐにメニューを閉じ本日のコースとビールをあと葡萄ジュースひとつ。
「畏まりました」
(アイルのやつ、たしかに盛大に紳士に店選びやがって)
(ふふん、良いわね)
その頃窓際では
「こちら香楼館コース、前菜の蒸しエビのウニ仕立てになります、こちら白でお召し上がり下さい」
ボーイが白ワインを注ぐ
パリピ御一行
「こちらエビのマリネになります」
(さすが3万のコースだぜ、白ワイン付きかよ)
(でもマリネも美味しいぞ)
「こちらビールと葡萄ジュースになります」
窓際の二人
「今日でお酒の飲める年だね、ユーユー誕生日おめでとう」
「ありがとうアイル、去年の年齢じゃここに来ても半分しか楽しめなかったわね、そう考えると一年伸びて良かったわ」
「そう言ってくれるだけでありがたい。しかし一年でこんなに変わるなんてユーユーも大人だね、今日が一番に綺麗だよ」
「ふふっ」
ユーユーは心の中ではしゃいでいた。
「もう、よそ見してたらいけないな」
「そう?あなた良くよそ見するじゃない」
料理に夜景にあまりにハマったデートだった。
パリピ御一行
(いやー美味すぎだな香楼館)
(お姉ちゃんが女の顔だわ、ほら見なさいよお兄ちゃん達)
(完全試合だな、見る必要もないぞ食ったら帰るぞ二人とも)
((ハーイ))
ボーイを呼びだし会計を済ます。
先に外に出た3人はヒビキがビール飲み足りないと言い屋台へ、GTもビールを飲み。マリアはさっきの余韻が台無しよとメロンを頬張っていた。
トイレに行きたいと言い近くのビルに入っていったマリア。
雑居ビルの奥にトイレがある事を知っていたさすがにスラム出身だ。
「はぁ間に合った」
手を洗うと後ろから声をかけられる
「随分小綺麗だことマリア」
後ろを見た瞬間に何かを嗅がされ意識を失う。
「あんた達、この子をビルの3階にある部屋に連れて行きなさい」
そう言われた、若めの男達がマリアを連れて行く。
トイレを出た男達とすれ違い様に小さな女の子が入って用を足していた。
ユンファは気にせずに外に出て向かいのビルの一室に入った。
「オーナー、確保したわよ若い子。おそらく売りもしたことない子だわ、スラムの子だけど最近小綺麗になったし丁度良いと思い拐ったわ」
「スラム出身なら大丈夫だな。じゃ後は1時間後に例の客が来るからお前が部屋まで連れてけよ、俺はあの変態に関わりたくないからな」
「わかったわ、今回スラムのガキも協力したんだから上がりは弾んでよね、最低15よ」
「わかったよ今回は15くれてやる」
そう言って男は外に出た。
ヒビキ達が2本目を飲み終わる頃
「あいつ遅いよな20分だぞ、普通女でも10分から15分ありゃ来るよな?」
「GT俺ちょっと覗いて見るわ」
そう言ってヒビキはマリアが入ったビルに入った。
トイレはだいぶ奥にあった。
ノックして入り
「マリアー大丈夫か?あんまり旨いもん食ったから腹に合わなかったか?」
返事はない。
いない。
すぐにGTの下に戻り
「いない、マリアがいない!」
「端末でメールするか」
とりあえず2手に別れて探そう反対側の裏通りで合流だ。
GTは端末でメガネを呼び出す。
裏通り中央、ヒビキ、GT、メガネ
「何事かい?」
「マリアがいなくなった」
「あぁウチで手伝いしてる君の拾った子ね、ふーん」
串焼きを買うメガネ、店の近くにいたスラムの子供にわけ与え
「マリアって子がどこにいるかわかるかい?知っていたらもっと食べ物買ってあげるよ」
そう言うと足早に走りだす少年
「ちょっと待っててね、あと10分あれば何か分かるから」
ヒビキは苛立ちを隠せずにゴミ箱を蹴り倒した。




