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上海楼war3

木曜日のお昼頃

チリーン

「いらっさーい」


「やぁ、ユーユー、待てなくて今日また来てしまった。この薔薇を貰ってくれないか?明日、上海楼の入口にある噴水前で6時に待ってる、来るまで待ってる。それじゃ」


アイルは一方的に告げ帰っていった。


「お姉ちゃん、お花飾ろうか?」

「家電中古屋に薔薇はないわよ、家に持ってくわ」


嬉しさを出さずに噛み殺していた。


「行くなんて一言も言ってないのにバカね、あの男。マリアはダメよ口だけの男に捕まっちゃ」


「うぃ」


マリアは笑うのを堪えていた。澄ました顔で真逆の事を言うツンデレに。

今ユートンの頭の中は明日のデートでいっぱいだとわかってるマリアは言ってみる。


「女心も複雑ねお姉ちゃん」

「あらっ妹、生意気ぶって、でもそうね、少しだけ複雑ね」


「じゃあたし帰るね1時だから」


はいっと給料を貰い店をでた。


むふふっと笑ってしまうマリア。

ヒビキへメールする

「作戦は最終段階へ入りました軍曹、ついで明日は6時上海楼噴水前」


「報告ご苦労一等兵、では我々は明日の支度へ移行する」


ヒビキ邸にて現在。


「ドアノブの交換終了、おいお前らの端末だして登録するから、あと俺の発信器もヒビキに登録するわ」


よしっと声をだすGT


「気になってたんだけど、なんなのこれ」


「うーん、マリアにはどこまで説明するか、簡単に言えば。ちょっとGTが危険な状態が続くかもしれんのよ、だからもし最後に出た時はこの履歴は奇数、帰ってきて偶数になる。だからマリアは出た時に奇数なら更新がなければ奇数のまんま、偶数になってる時は俺かGTが帰ってきたか、誰か別な人間が部屋にいるかだな」


「なにそれっこわっ」


「うん、だから必ず確認して連絡してね」


「それより、明日はどうすんだ?」


「明日は噴水前にカフェがあるからまずはそこで待ち伏せよ、そしてどこかの飲食店に行くみたいだから尾行よ」


「これ被って、はいサングラス」



マリアには水玉模様の帽子に薄いグラサン

GTは黒のハットに大きいグラサン

ヒビキはグレーのニット帽にグラサン


探偵かって笑い出せる格好の3人。



その頃ユートン


フフン

と鼻で笑い、薔薇を部屋に飾りながら。明日は何を着ていこうか考えてた。


「白はいかにもよね、かといってこのスカートじゃ誘って下さいだし。うーん、色的にはやっぱり白が清楚ね、丈は膝上ね。となるとこの黒いニットの大きめのセーターに髪は上げてまとめるか。バックをセーターと同じ色にして、靴は白のヒールがいいわね。で黒の柄入りのパンストで色気と。イヤリングと口紅に柔らかみのある朱色で髪をあげるから目はっしっかり黒っぽいアイシャドーね」


完全に女と化していた。


「明日はアイルに再認識させてやるんだから」


ユートンは昂っていた。



翌日、お昼。


「ちょっと早いけど帰っていいわよマリア」


「わかりましたー」


店をでてヒビキへメールする。


「軍曹、星が動きました、心ここにあらずです」


「報告ご苦労。では家で待ってるぞ妹よ」


ヒビキ邸に戻ったマリア


「お姉ちゃん気合い入ってたわー」


「ははっじゃアイルも余裕だな」


「そこよね、女心は最後まで慎重にいかないとダメよ。大切に。そしてタイミングが大事、焦ってもしらけるんだから焦れったいぐらいが丁度良いのよ」


「わかったよマリア、そんなフガフガ言わなくても」


「ムキ―っ!そういうとこよ、お兄ちゃん」


3人は変装して一足先にカフェのオープンテラスへ陣取った。


男二人はブラックコーヒーとマリアがココナッツミルクとティラミスを。あくまで不自然にならないように座っている。


「来ましたアイルですよ」


「スーツだなグレーの」


「どっかの会社員かよ」


「でも女心はくすぐるわねスーツっていかにも仕事帰りだけど急いで帰って来ましたって感じだもの」


「今が6時前か、ユートンは何時かな」


「5分焦らすに次の店の飯代ヒビキは?」

「丁度来るに飯代マリアは?」

「15分遅れるに風呂掃除1ヶ月」


アイルは周りをキョロキョロとしていた。






15分後

「やぁユーユー来てくれないかと思ったよ」


「私も去年同じ事思ったわ」


そう軽口叩く美人がいた。

髪を上げた顔は小顔を強調しつつも目には力があり、かつ柔らかな朱色の紅が色気を。大人の印象を与えるスカートだが大きめのニットで可愛くも見え絶妙だ。


「今日は謝罪と去年祝えなかった誕生日の分まで祝うよ」


「どちらへ連れて行ってくれるのかしら」


そう行って手をだすユーユー、それに合わせ腕をくの字に曲げるアイル。二人は上海楼の入口から少し入った新しいビルに入った。


「いきますよお兄様がた!」


マリアだけがフガフガと走っている。

二人はもう大丈夫なんだけどなって思ったがマリアのヤル気に負けてついて行く。

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