アイル再び
3週間が過ぎ、アイルとの約束の日になった。
イッカクの角も7割を消費して上海蟹の稼ぎも半分消えていた。
今日の待ち合わせ場所は大老剣にしていた。
アイルから人目を避けたいと言われている。
「よぉ遅かったな」
GTが言う。
「この荷物の量を1人で持ってきたんだ褒めておくれよ、さぁまずは三人ともスーツに着替えてくれ」
三人は着心地を確かめる
「凄い伸びるな圧迫感もない、ついでに暑くもない」
「凄いでしょ、開発にかなりの費用がが動いてるんだ。三人とも受け身取らずに頭だけ気をつけて後ろに倒れて見てくれ」
バタン
「痛くねぇ、床に倒れる瞬間がまるで水に落ちてるみたいだ」
「でしょ、今からそれを実用化して保安局に売るってスポンサーが言ってるぐらいの商品だからね、多少飛んでも大丈夫、平気なはずだよ、次はブレード、危ないから少し距離を取っておくれ」
「右手に握ってまずはスイッチをonにして次に前方に素振りしてみて」
ブォン
と言う音と供に蒼白い刃が出現する。
「その刃は20センチぐらいの鉄なら切れるんだ、一度の使用時間は5分、3分休ませればもう一度使用できるから。エネルギー残量は無限じゃないからイッカクの角を定期的に交換しなきゃならない、それでも100回~120回は使用できる、次に振り幅だけど1.2mが刃の長さで重さは感じないだろうけどあくまでも攻撃手段であって防御には向かないからね。
それと、これ非売品で高等技術の応用で作ったから万が一聞かれても答えない、普段は腰のベルトにオフの状態で警棒みたいにぶら下げて使ってくれ」
説明と試着を終えてアイルに礼を言う。
40万の経費を要した。
「そういえばじじぃは?」
「あぁ今競馬場に行ってる4時頃帰ってくるって言ってたな」
「メガネは道場来ないんか?」
ヒビキに問われた。
「僕はね、こう見えて18まで父親と祖父に鍛えられて剣術はある程度できるんだ」
「ほぅならそこにある竹刀で勝負しようぜ」
「あぁ良いよ」
ヒビキが竹刀を持ってきて立ち会う二人。それを興味深く見る二人。
まずはヒビキが上段からの一太刀、これをメガネは横にいなす、すかさずヒビキが一歩後退から突き構えから突き、それをメガネが下段から弾き、右回りに竹刀を回転させ胴へ一本。
「一本だね」
「おいおい、すげぇじゃねぇかメガネ」
「GTもやるかい」
次はGTの番。
GTは突き構えから突きを繰り出してそれをまたしても下段から右回りに胴へ、これをGTが竹刀を縦弾く、一歩後退から今度は胴を狙い横一閃、それをメガネは踏み込み肩に突き一本
「二人ともまだまだだね」
悔しい一戦を味わう二人。しかしながらメガネは剣術の有段者だった。
「スーツはどうかな?」
「痛くねぇなこのぐらいなら多少の衝撃があったくらいだ」
「ふむ、あとひとつアドバイスだがそのブレードは切り合うのが目的じゃないから合わせ技みたいなのよりも交わすことから反撃として使ってね、スパッと切れるから勢いで体当たりされたら意味ないから、人間相手には最終手段で考えておくれよ。でも進化生物とやり合うなら適した武器ではあるんだ」
それからアイルは帰ると言って出ていった。
それからメガネによる剣術講座が行われる。
「ダメだ踏み込みが甘い、今のは相手の出方を見る前に」
「下段からは逆に引きの手前で誘い込むんだ、発想を逆手にとらないと」
2時間に及ぶ講座終了頃には足の皮が捲れていた。
まだ先の話ではあるがアイルから渡されたスーツと武器はこれからの時代ハンターの最前線へ送り込まれる物でもあった。




