天才との出会い
現在、カフェでお茶をする三人
「お前人間じゃなかったんだな」
「どう解釈したら10年来の友にそんな事を言える」
「じゃぁオブラートに包んでキメラヒューマンってのはどうだい」
「ぶっ殺すぞメガネ」
「急な話過ぎんだろこんなの、クソッ」
「僕は断っても彼らは常に君に執着してくると思うよ、だけど今日の感じ始末しようとは考えてない。むしろ警戒すべきはスコーピオンという存在ではないかな」
メガネアフロの分析は良く見ていた。
「俺もそうは思う、あいつらは俺の確保が優先で始末じゃない」
「俺から提案だけどさ、3ヶ月あるから取り敢えず準備しようぜ、俺達3人はこれからいつ襲われたり、拐われたりする可能性があるんだからメガネももう首を突っ込んだろ?」
「そうですか、私ももうキメラヒューマンの仲間ですか」
「メガネ、お前の始末はいつでも俺がしてやる」
メガネは不安と期待、退屈な日常からの解放を感じる。
「私に考えがあります、中華屈指の天才工学者の友人が上海の大学の研究室にいます、その彼に自衛の手段を考えてもらいましょう、今から連絡しますよ」
「メガネ、そんな奴俺達を相手にすんのか?」
「彼には大好物があります、それを餌に」
「なんだよそれは」
「ユートンです、交渉なんて不要です。目の前にユートンがいれば必ずや力になってくれるでしょう」
そう言って端末で連絡すると、30分で着くから待っててくれと返事がくる。
ついでにユートンも呼び出した。
30分後
「兄さんどういうつもりよ、アイルがいるなんて聞いてないわよ」
明らかに不機嫌なユートン
「ユーユー久しぶりだね、タンタンを出入り禁止になってもこうしてまた会えるなんて」
アイルの外見は清潔で外見からも秀才さと柔らかさが滲みでている。
GTとヒビキはユートンが毛嫌いする理由がわからなかった。
「まぁ二人とも聞いてくれ、僕ら三人これから身の安全を考えなくちゃいけない事態になるかもしれない。そこでだ、私の知る限りアイルより頭の良い人間を知らない、そんなわけでアイル自衛の手助けをしてくれないか?」
「ユーユーの兄さんの頼みだ、もちろん助けよう」
「ありがとう友よ」
ユートンは終始不機嫌な顔だ。
「ユーユー昔の事は水に流そう、いつだって僕は君の味方さ。あの時も…」
「その話はやめて、兄さん達の話が終わって落ち着いたらまた店に通ってもいいわよ」
そう言うとそそくさと店を後にした。ツンデレっぷりが凄まじい。
「アイル、ユートンと何かあったの?」
「うーん、まぁ彼女に聞いてくれ、僕からはなんとも」
「話の途中すまんが、俺はGT、こっちはヒビキ」
「宜しく」
それぞれに握手を交わす
「でっ自衛の手助けと言うが具体的な話をして欲しい」
「可能性として、GTは誘拐と暗殺、僕ら二人は口封じに。簡単に説明するとこんな感じ、でも内容は言えない君を巻き込んでしまわないようにしたいから」
「うん、内容は知らない方が良いね。
じゃまずはGT君から、暗殺と言うが具体的にどんな事が可能性として考えられる?」
GTは少し考えてみる。
「暗殺はきっと部屋や建物の中の可能性、外では起きにくい気がする」
「つまりは毒物や薬物による可能性、もしくは寝ている間、帰宅後などだね。誘拐というのはそのまんまと考えて良いかい」
アイルはしばし考えた。
「僕が協力できる事は毒物や薬物を検知できるペン程度の検知器の提供、部屋のノブに端末連動できる感知器、これで部屋に入ってきたり、部屋に入ろうとした人間がいたらわかるはず。後は君の体にも装飾型の発信器を付けヒビキ君の端末と連動しておけば拐われたりしても居場所は特定できると思う」
彼は的確に適切に話はじめた。例えばだがどんな分野にも長けている人間はいるもんだが、こうも展開が速いと周りとの価値観や知識量でズレがでるものだが話に脱線がない。
「それと三人とも防護スーツを着用しようか、これは私が今研究している素材で、かなりの衝撃吸収性があり、それを薄くする事に成功した素材だよ。生地は伸縮性にも優れているから私服の下に着用しようか、あとは交戦があった時の武器ならブレードだったら作れるかな。瞬間的に高熱の刃を出せるエネルギー式のブレードこっちは予算次第かな」
「どのぐらいの時間と予算が必要なんだ?」
GTは生活もあるので大きくは考えられなかった。
「スーツの素材には別にスポンサーがいるから、素材の耐久性や加工した時の性能テストにするからね。ブレードは設計図はあるから素材かな、イッカクの角が多少必要になるね、あとは構造を作る為の部品費用で合わせて一つ50万ぐらいかな」
「ちょうど俺達、イッカクの角はあるよ」
GTもヒビキが大事に売らずに持っている。
「なら一つ10万ぐらいでなんとかなるかな、スーツもブレードも3週間はもらうけど良いかな」
三人は満場一致で頷いた。
それから体のサイズを計りアイルは急いで研究室に戻っていった。
明朗な人間だからこそ多忙なのだろう。
ヒビキ達も自宅へと戻った。




