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本日二話投稿中
一つ前に戻って見てください
「……よし、見事に引っかかってくれたな」
昨日俺が設置しに行った防犯カメラは見事に作動してくれた。
街の住人達は防犯カメラに不思議な目を向けても飾りのような物だろう、と思って無視しているのだ。
しかしやましい心がある人は避けたり露骨に嫌な顔をしている。
これが何なのかを知らなくとも昨日まで無かった物だ、不審がっても仕方が無い。
「さて、この中で当たりは……ビンゴ!見事に居たね」
防犯カメラに付けていたもう一つの魔法、それは『マーカー』という魔法だ。
魔法の印を付けて主に尾行などに使う魔法。
使い勝手は悪いがこういう時にこそ活躍するんだ。
「場所はスラム街ねー、そりゃあ見つからないわ」
スラム街は街を巡回する警備兵でも行かない所だ。
あそこだけは国の法律が適用されておらず、そこで人が死んでも「それはあなたのせい、気が済んだらお帰りください」と警備兵からも言われる程に不安定な場所だ。
まぁ元から何かがあると言われていはいたがやはりねぐらにしていたようだ。
「よし、行こう」
本と銃が腰にある事を確認して街へ繰り出した。
昨日は寮へ帰って居なかったので直ぐに付くだろう。
暫く歩けば直ぐにスラム街が見えてくる。
「うわっ、マジで汚ぇな」
スラム街に入ったのは直ぐに分かった。
街のいい匂いからゴミの腐乱臭がするようになるのだ。
それもそのはず、生ゴミ等がそのまま道端に放置されていた。
……これは治安も悪くなるわけだ。
スラム街に入った時から視線は感じながらも危害は加える雰囲気が無いので歩く。
そして一つの潰れそうな家屋が目に入った。
服のポケットからスマホ(防犯カメラの映像を確認出来るもの)を取り出しマーカーの位置を確認する。
「よし、今のとこ動きは無しか。……周りにも仲間は居ないと、凸ろう」
銃片手にドアを蹴り破り家屋に入った。
すると昼間から酒盛りしていた見た目30代のおっさんが口角の泡を飛ばしながら怒鳴って来た。
「おいガキ!てめぇ何俺ん家ぶっ壊してんだよ!弁償しろ弁償を─────ガハッ」
「調子のんじゃねえぞくそじじい。お前がなにかしてんのは分かってんだよ。いい加減お縄につけよ」
「な、何を言っているんだね」
俺はおっさんを壁に押し付け首のあたりに腕を置いた。
そして少し問い詰めればこんなもんだ。
……素人だな、俺もだけど。
「鉛玉喰らいたく無かったら早く言った方がいいぞ」
「し、知らねぇよ!本当だ!だから見逃してくれ!」
「…分かりやすい嘘をつくな、全く、サービス一発な」
「な─────がァァァアァ!」
「汚ぇ声出すんじゃねぇよ。お前は野獣か?」
全く、太ももに銃弾撃ち込んだ位でうるさいな。
「それでだ、正直に言ってくれる?」
微笑みながら問いかけると涙と鼻水で汚れた顔を縦に振ってくれた。
応急処置としてお酒を傷口にぶっかけてポーションを飲ませる。
そうすれば数時間後には治るはずだ。
「よし、それじゃあ話を聞こうか」
そう言うと男はポツポツと喋り始めた。
元は商人だったらしくもっと楽な生活が出来ていた。
しかし、自然災害で取引先が壊滅して追い打ちをかけるように今まで付き合ってきた友人の裏切り。
それが致命傷となり商人を辞めざるをえなくなった。
そしてスラム街に流れ着きヤケ酒を飲みながら暮らしていると黒塗りのマントを被った男から黒い石を手渡された。
『それを街の路地裏に捨てておいてくれ、出来れば色んな所に所に』と言われたそうだ。
………なるほど、不審な動きをしていたのは何処にその石を捨てようか行ったり来たりしていたからか。
「因みにその石は今持ってる?」
「はい、なんかの為にと」
男は一度奥へ引っ込み手のひらに収まるほどの大きさの石を持ってきた。
見た目はまんま普通の石だ。
「これ普通の石だよね?」
「そうなんですかね?私はただ言われて運んだだけなので」
しょうがなく俺はこの石に解析を掛けた。
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魔結晶(極)
この世界の十分の一とも言われている魔力が込められており、外気に接触してから数日たつと込められた魔力を解放させる。
魔力の過多によって色はくすみ本物の石にしか見えない。
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「……一つだけ聞いていいか?」
「はい、なんですか?」
「これはいつぐらいに貰った」
「えーと……大体三日前位ですかね」
俺はその瞬間には走り出した。
男も急に走り出した俺を見て目を丸くしていたが関係ない。
これは、ひとつ間違えれば世界が滅びる事案だ。
今この世界は魔力過多でスタンピードが起きそうな状態なのだ。
その状態でどっか一箇所だけ急に魔力量が増えれば必然的にその周辺に魔物が湧くようになる。
もし起きればそれは世界の終わりを意味するに等しいものとなるだろう。
「───頼むから間に合ってくれよ」
額に汗を滲ませながら走る速さを上げた。




