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クソジジイと美少年 ~美少年幽霊を拾ったら、クソジジイも入ってる2in1仕様でした~  作者: 佐伯 みのる
【第二話 事故物件への引っ越し、モブ幽霊山田現る】
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<事故物件住みます人間や。>

やって俺、芸人ちゃうもん。

ただの一般人やしな。

しかも幽霊一人面倒みてやっとる善人なやつ。

金ないって言うてるのに、寄生虫みたいにクソジジイついてくるし。


『誰が寄生虫じゃワレぇ』

「せやし思考読むんやめぇ……って、ちょっと関西弁移っとるやん。そっちの方がなんか嫌やしやめてくれへん?」

『ほっほっほ、意外と簡単なもんやな、関西弁』

「いや、イントネーションめちゃめちゃやし。俺は認めへんぞ」

『ちっ』


引っ越し自体は何とかなった。

事故物件…っていうより『何か出ます』的住居で人が定住せんってことで。

おかげさまで、敷金礼金もタダで済んだ。

前の家のオバハン大家には、鍵を熨斗で包んで返しておいた。

熨斗が思ったより大きくて、中で鍵がカッサカッサいうてた。


って、そんな事より、怨霊の件や。

理由は分かった。

いま、俺の目の前におるもん。

なんか血塗れで、包丁とか持っとるし。

包丁持っとるて、どういう状況で死んだんやコイツ。

普通、包丁持っとる方が殺す側で塀の中行きちゃうん。


『さて、問題はこの怨霊じゃな』

「見た目からしてもうヤバい。けど、コイツ動くんか?」

『動くらしいぞ。近所の幽霊が言っとったわぃ』


やめて、近所の幽霊とかいうパワーワード。

そんなにゴロゴロされてると、それはそれでめっちゃ嫌やねんけど。


「ほんで、どないすんねんコレ。包丁振りかざして暴れてくるとか嫌やぞ」

『そりゃたぶん誰でも嫌じゃろうな』

「じゃあ、なんとか頼んますわ、えー…なんやったっけ。道玄坂センセ?」

『違う!鎮埋道玄じゃ!!名前ひとつ覚えられんのか!!』

「いや、アンタ本名あるからふたつやろ」

『いちいち揚げ足を取るな!魂引っこ抜いて生霊にするぞ!!』

「ほんまに申し訳ありません。堪忍してください」


土下座した。幽体離脱とかゾッとするわ。


『まぁ、宣言通りちゃんと祓うから心配するな』

「……そんならええ。お手並み拝見させていただくわ」


クソジジイの力っちゅうもんをな。


次回へ続く!!

☆面白かったときは評価や感想、レビューなどお待ちしています☆

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