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クソジジイと美少年  作者: 佐伯 みのる
【第二話】
10/10

<7歳児がオッサンをタコ殴りしとる。>

俺は一体何を見せられとるんやろう。

しかもめっちゃ高笑いしとる。クソジジイの方が。

なんかすごい。姿がジジイやなくて千紘やから、視界の暴力っていうか。


「これ……子供がオッサンを虐待しとる図にしか見えん……」


それは、クソジジイが抵抗して暴れる怨霊の襟首を引っ掴んで、ズルズルと外に引きずり出すところから始まった。

始まったっちゅうか……ゴングが鳴った。

ボクサーみたいに構えたかと思うと、いきなりラッシュや。

相手に反撃の隙を与えん。

そういえば、俺……千紘の身体、幽霊やけど触れるやん?

頭撫でたし。

あれ食ろたら……死ぬんやろな……物理的に。


『よし、大人しくなったか』


死んだんとちゃうか、それ。

あ、もう死んどるんやったっけ。

もうわけが分からんことになってきた。


『とりあえず、そこに正座せぇ』


窓の外での会話やのに、なんでか俺も正座してもうた。

空中で子供とオッサン怨霊が向かい合って正座しとる。

しかも子供側が腕組みしてて、怨霊側がしょぼんと肩落としとるわ。

絵面がシュールすぎて逆にもう笑えへん。

なんか滾々とジジイが怨霊に説教しとる。


なぁ、もっかい言ってもええやろか。

俺は一体何を見せられとるんや。


ジジイが30分ほど説教したら、怨霊はすぅっと消えていった。

たぶん説教が嫌になったんやろなぁ…気持ちは分かるで。

せやけど除霊とか……祓うっていうの?

なんか思ってたイメージと、ちょっとちゃうかったな。

ていうか、足痺れた。30分て意外と長いんよな。


『これで一丁上がりじゃ。どうじゃ小僧?』

「お見事でした。道玄センセ」

『……どうした、足なんぞ擦って。霊障に触れてしまったかの?』

「いや、なんか正座しとって足痺れただけ」

『………。』


ゴミを見るような目ぇすんの、やめてもらえませんかね!?


「ところで、道玄センセ。ちょっと聞いてもええですか?」

『なんじゃい』

「えっと……そこの隅におる…あの人誰?」

『幽霊じゃの』

『あ、すいません。僕、山田といいます』

「いや、そういうこと聞いとるんちゃうから。……コイツは?祓わんでええの?」

『そやつは特に害はないからのぅ…』

『むしろ僕が先住民だったんですよ。あの怨霊が出てから肩身が狭くって…』

「幽霊が先住権とか主張するんやめてくれる?」


いや、ほんま。

どうすんのこれ。


次回へ続く!!

☆面白かったときは評価や感想、レビューなどお待ちしています☆

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