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<美少年が納豆を食うシュールな絵面。>

あんま見たなかった図やな。

朝起きたらまだコイツはうちにおって、『腹減った』とか言いやがった。

ほんま、死人のクソジジイのクセに図々しすぎん?

しゃあないから、白米とインスタントの味噌汁と……納豆出したらジジイがさっと奪っていきよった。

いやほんま、……ああもうええ。なんか朝から疲れたないわ。


『1日の健康は朝飯からじゃよ。ほれ、おめさんも食わんか』

「いや、食うけど。なんで俺がおよばれしてるみたいになってんの?」

『おお、悪いがニュース見せてくれんか。NHKがいいのぅ』

「……もう、好きにせぇや」


もうツッコミも追いつかん。

テレビつけてチャンネル変えて、俺もメシ食うかと箸を持ったところで、アナウンサーがとんでもないこと言いよった。


【熊本県の山中で遺体が発見された件で、遺体の身元が判明しました。日高(ひだか) 千紘(ちひろ)くん、7歳です。千紘くんは、死後2週間以上が経っており…ーー】


思わず箸が手から落ちた。

なんでって……今テレビに映ってる写真の、日高 千紘って美少年が…。


「……なんでうちで納豆食っとんねん」

『おお、良かった。やっと見つけてもらえたんじゃの』

「おいジジイ、説明しろ」

『そんなに難しいことじゃあない。わしが全国旅行しておる時に見つけたんじゃよ』

「は?青森から熊本まで行ってたんか?どんだけフットワーク軽いねん」

『いや、わし幽霊じゃから飛ぶし、疲れたりもせんし』

「逆に羨ましいわ」


なんとなく辛気臭くなってきたんで、勝手にテレビ切ったった。

ジジイが文句言うとったけど知らんわ。


「ほんで?」

『偶然、千紘を見つけての。見てみたら、身体は死んでおったが、微かに魂が息をしておったからの、試しにちょいっと』

「ちょいっとで……まさか融合したとか?」

『千紘がしていいって言ってくれたからの』

「だからって……嘘やろ?いや、待ってくれ。ほな、アンタほんまに幽霊っちゅうことか?確定なんか!?」

『そういうことになるのぅ』

「ほ、ほんなら、俺、昨日のコンビニで怒鳴り散らしとったんて……」

『誰もおらんところに向かってギャンギャン吠えとったってことじゃな』


マジか。俺もうあのコンビニ行かれへん……。


『それでの、融合したはいいが、ちょっと困ったことになってな』

「いや、なんかもう、腹いっぱいなんで……もうええで?」

『そう言わずに聞けぃ。千紘の魂と融合したことで、何故か知らんが49日経ってもあの世に逝けなくなっててのぅ』

「……は?」


もうこれ以上のオーバーキルやめてくれ。


『はっはっは!なんでな、行き場所がないのは本当なんじゃよ』

「いやもう、好きなとこ行ったらええやん」

『全国行脚しすぎてもう行くとこないんじゃ』

「知るかァァァ!!」

『そういうわけで、しばらくここで厄介になるぞ』

「お引き取りください!!ほんまに!!」


『おにーちゃん』


……なんか今、子供の澄んだ声が聞こえたような気が……幻聴か?


『おにーちゃん、ぼく、ここにいちゃだめ?』


あんのクソジジイ……こんな時に卑怯やぞ…!!


「あー……千紘、つったか」

『うん』

「クソジジイを引き取るのは、ほんっまに嫌なんやけどな、……しゃあないか」

『本当に!?ありがとう、おにーちゃん!!』

『本当か。すまんの、小僧』

「いきなり切り替わるん、やめてもらえますか」

『そういえば、おめさんの名前聞いとらんかったの』

「……秋月(あきづき) 修司(しゅうじ)」

『そうかそうか。よろしくなぁ、小僧』

「今なんで名乗らせたん!?」


……ほんま、誰かこのクソジジイ殺してくれ……。

いや、もう死んどるんやったか……はぁ。


次回へ続く!!

☆面白かったときは評価や感想、レビューなどお待ちしています☆

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