<嘘のようでほんまの話。>
クソガキは、クソジジイやった。
ああ、せやからクソガキはちゃうんや、ほんまに中身がジジイやってん。
って、俺いま誰に弁解しとるんや。
家に帰ってから気づいた。
電気の下で、影が出ない。
街灯の時は周りが暗かったから気づかんかったし、コンビニの時はほぼ無視しとったから、帰ってくるまで気付かんかった。
……っていうのは言い訳やな。俺の落ち度や。
なんで幽霊拾って帰ってきてんねん、俺。
『わしは青森に住んどってな。こないだ、喜寿にてご臨終したんじゃよ』
「ほな、そのままあの世いってくれや。なんで居んねん」
『それがな、49日過ぎるまで、あの世逝き待ちでのぅ』
「なんやそれ」
『じゃから、49日間がぶっちゃけ暇で仕方なくての、全国旅行しとったんじゃ』
「死んでから全国旅行って意味わからん」
なんでも、このクソジジイは【鎮埋 道玄】とかいう、青森では有名な霊媒師なんやと。
全国ネットのテレビにも出たことあるらしい。
俺は見たことないけどな?
死んだ時も、訃報がニュースに流れたらしい。
俺、知らんけどな?
ほんなら一晩泊ってもろて、明日には全国旅行の続きに行ってもらおか。
なんやったら俺、両手振って見送るし。
『じゃから、わしはビールが飲みたかったんじゃよ』
「んなこと言っても、子供の身体じゃ無理あるやろ」
『まぁ…確かに肝臓弱そうじゃしなぁ』
「そういう問題か!?」
あかん……ほんまにこのクソジジイしんどい。
勝手にあたりめ食っとけボケナス。
もう放っといて寝よ。寝たろ。おやすみ。
あれ?死人って食べ物食えんの?
……どうでもええかぁ。
次回へ続く!!
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