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クソジジイと美少年  作者: 佐伯 みのる
【第四話】
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<え、そこから?>

想定外やった。

竹倉サンは、こう言うた。


「まさか13人目の入居者がいてはるとは思ってませんでしたわ」

「13人目?……13組目やなくて、ですか?」

「確かにお二人で引っ越してこられる人もおりましたけど……秋月さんは、お一人暮らしと違いますん?もしかして家族とかおらはるんやったら、申し訳ないです!」

「あっ…!!」


完全に慣れすぎとった!!

特に千紘2in1なんか、ハッキリくっきり見えとったから、完全に忘れとった。

アイツら”幽霊”やんけ……幽霊の癖にメシ食っとったんか、あのクソジジイ…!!


「あの…秋月さん?」

「ああ、いや、俺が挨拶しそびれてたからですね。えっと、……二週間ぐらい前に引っ越してきましてん。気ままな一人暮らしですわ」

「この部屋、事故物件って呼ばれてますん、知ってはります?」

「ああ、もちろん分かってますよ。あと……まだここに幽霊がおることも」

「……え?」

「夜中に物音がするとか、確かに置いたはずのものが場所移動してたりとか、ありませんでした?」

「あ!確かに…。俺、2~3日前、出勤前に自分の通勤鞄が見当たらへんで、結構焦って探したんですわ。なんでかクローゼットの奥にあって、遅刻スレスレになったことがありまして……」

「山田ァァァァァ!!!」


それはやったらあかんやろ!!

脱ぎ散らかしてた靴がなんか揃ってたとか、机に置いたマグカップがなんでか台所のシンクに置いてあったとか、その辺にしとけ!!

他人様に迷惑かけるポルターガイストとか言語道断や!!


『秋月さんが、やってこいって言ったんでしょう!?』

「正確にはクソジジイがやれ言うたんや。俺がそこまでやってええなんて言うわけないやろ!それ以前にお前も元会社員やろ!?やったらあかん事ぐらい分からんのか!!」

『うっ……それは……すみません』


ほんっま、山田はほっといたらロクなことせぇへんな…。


「あの、……秋月さん?」

「え?あ、ああ、すんません。どうかしましたか?」

「さっきから……誰と話してはりますん?山田って……」

「………ああ、やってもうた…」


いきなり不審感マックスハートやんけ。

くっそ、クソジジイが腹抱えてゲラゲラ笑っとる。腹立つ!


『小僧、丁度良いではないか』

「……?」

『おめさん、霊能者を名乗れ。で、山田という地縛霊がいると話せば良い』

「え…」

『地縛霊は調伏済みだが、少しイタズラが過ぎたようなので、後でキツ~く仕置きをしておいてやると言えば良かろ。ハッタリも大事じゃぞ』


くそ。ジジイが言うとそんな気になってくるやんけ。

……てか、クソジジイ、いつもそんな事やっとったんか。


『青森での祓除は事実じゃが、テレビはほぼハッタリじゃよ』


人の思考読んで、テレビはハッタリやったとか、いらん情報寄越すなや。

せやけど……ここは乗り切らんとあかんところやな。

1にも2にも、まずは信頼関係が大事やしな。




次回へ続く!!

☆面白かったときは評価や感想、レビューなどお待ちしています☆

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