<美少年と、深夜の公園で遭遇した。>
ロマンもなんもない。
だって、深夜やぞ?
深夜に、ブランコをキーコキーコしとるんやぞ?
普通に怖いわ!!家帰れや!!
……いや、待てよ。コイツ……幽霊?もしくは家出か?
どっちにしても、関わったらロクな事にならへんな。
ここは見なかったフリで…
『おおおおおい!!貴様、人でなしかァァァ!!』
めっちゃビビった。
子供がブランコから飛び降りたと思ったら、こっち向いて絶叫やぞ。
しかもなんかこっちに近づいてきてる。
街灯の下で見た子供は、非常に可愛い…綺麗…なんか分からんけど美少年カテゴリに入る系の顔しとった。
それが、腰に手を当ててふんぞり返っとる。
俺、もう行ってええか?コンビニ行きたいねん。
『お前、わしが見えておるじゃろ?』
じゃろってなんやねん。
最近の子供の流行りか、ジジイ喋り。
いや、そんなわけないな、うん。
声ガチでしゃがれとるし。ジジイ声やし。
……え?逆にどういう状況やねん、これ。
「……見えとるけど、なに?家出か?お巡りさん呼んだろか?」
『んん?……まさかとは思うが、お前さん……』
「せやし、なんやねん。もうコンビニ行ってええか?お前ははよ家帰り」
『……帰る家がないから、ここに居たんじゃ』
「なんや、やっぱ家出か」
『警察は……ちょっとやめとくれ』
「しゃあないなぁ…。ほな見なかったことにするわ。ばいばい」
『お前は人の心がないんかァァァ!!』
「うるっさ」
せやから、なんやねん。
何が言いたいねん。ハッキリせぇや。
『こんな小さな子が外にいるなんて危ない、一晩泊っていけとか言わんか』
「事案やん、それ」
『心配するな。こんな時間なら誰も気にせん。親子かギリギリ兄弟で通る』
「通せってか?なんで?」
『わしもコンビニ行きたい』
「……。」
もう返事する気力も無くして、俺はコンビニに向かうことにした。
後ろから小さな気配が付いてくる。
ほんまに一緒に来る気か、コイツ。
次回へ続く!!
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