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クソジジイと美少年  作者: 佐伯 みのる
【第三話】
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17/22

<ミッションコンプリート。>

ようやった、俺!!

ちゃんとコピーして、チラシもポストに入れてきたった!!

あとはなるべく早く誰かからの依頼がきたらええねんけど……。

あ、そうや。よう考えたら俺、大事なこと忘れとった!


『相場?』

「そう。いやこれはシャレやのうて。こういう霊障を治すとか、除霊するとか、一般的になんぼぐらいするもんなん?」

『ふむ……わしが地元で農家の片手間にやっとった時は』

「本業農家の副業霊媒師か。なんか字面ヤバいな」

『うるさいわい!その時で…霊障の癒しは5万。除霊は10万。呪物の引き取り、処分に関しては20万貰っておったよ』

「え、除霊より呪物の方が高いのんか。なんで?」

『おめさん、目に見える亡霊を除霊するのと、何が憑いとるのか分からん、勝手に髪が伸びる人形を引き取って処分するの、どっちが簡単じゃと思うとる?』

「え、どっちも嫌なんやけど」

『これから心霊事務所開こうって時に、なーにを頼りないこと言っとるか!』

「え、なに?嫌なモンは嫌やろ?髪伸びる人形なんか、ただのホラーやろが」

『はーぁ……弱虫じゃのう。ここまで根性無しじゃとは……』

「はァ!?誰がアリより弱いミジンコや!!」

『流石にそこまでは言うとらんわ!!おめさんの自己否定感ヤバすぎじゃぞ!?』


あっ、千紘の顔でガッカリ感出されたら、なんかキッツイわ。

7歳児に憐れまれる俺。かわいそすぎん??


「ほな、その値段設定、参考にしてもええか?」

『構わんよ。むしろそれぐらい取らんとおめさんが干からびるわい』

「ごもっともで。はい」


あとは、電話が鳴るのを待つだけかー。

とりあえず今日はベッドでゴロゴロしとこ。

その前に何か飲んどこうと冷蔵庫の方を向いた時、山田と目が合うた。

あれ?ちょっと待って??


「むしろヒョロモヤシ体型で触れん幽霊のお前の方がミジンコちゃうん」

『……ラップ音とポルターガイストなら起こせますよ?』

「あ、すまん。たぶん俺の方がお前より弱いわ」

『分かってくれたらいいんです』

「ほんまにすまんかった。じゃあピーナッツはここに供え『ですから僕は殻つきが』…っさいわボケェェェ!!ほんなら自分で買いに行けや!!」

『ひどい!!僕がこのマンションの敷地内から出られないのを知ってて言ってるんですか!?』

「敷地云々以前に、お前はモノに触られへんやろが!!」

『うっ……それを言うなんて卑怯ですよ……』

「文句言わんと、そのピーナッツ食うとけ」


一応、お供えを置くことにしてる台にピーナッツの袋を放って、俺は冷蔵庫を開けた。

ここに、キンキンに冷えた発泡酒が……あれ?

納豆と漬物はある。

千紘に買うたった、3つ入りのプリンの残り二つもある。

俺の発泡酒はどこや!?

電気代を惜しみながら必死に探したら、冷蔵庫の奥の奥のほ~うに追いやられとった。


「…………山田。話がある」

『嫌ですよ。僕は今ピーナッツ食べるのに忙しいので』

「やっぱりお前か山田ァァァ!!!」


ほんま、ポルターガイストってめっちゃムカつく技やわ。

山田の使い方がみみっちいけど、地味に腹立つやり方してきよる。

その内しばいたらなあかんな、コイツ。


……あ。俺も山田には触れへんのやった。

なんか余計に腹立ってきた。





次回へ続く!!

☆面白かったときは評価や感想、レビューなどお待ちしています☆

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