<ジジイのダメ出しがほんっま腹立つ。>
『おめさん……センスってもんが無いのう』
「うっさいわ。黙っとけクソジジイ」
『しかも字が下手すぎる。おめさん……色んなもん、母親の腹ん中さ置いで来たんだのぅ……』
「いきなり青森語に変わるんもやめてもらえる?何やったらほんまに青森に帰ってもらってもかまへんけど?」
『青森語ってなんじゃい』
「東北の方って、ガチで何言うてるか分からん時あるで。オーリンちゃんとか」
とまぁ、グチグチいいながら、俺はチラシを作っていた。
横からクソジジイのダメ出しが酷い。ほんならジジイが書けよまである。
確かに俺には絵心っちゅうもんがない。
千紘は絵が上手かった。ていうか可愛い絵やった。
けどな、お祓いしまっせっていうチラシの絵が可愛いんは、ちょっとちゃうよな?
『おめさんの字なら、筆ペンで太い字を書くのが一番かもしれんの』
「ん?……文字だけ?」
『そうじゃ。”心霊相談承ります。秋月心霊相談事務所”。あと、電話番号。それだけじゃ』
「住所いらんの?」
『逆に怪しまれる……というか、ここ事故物件の部屋じゃろが。部屋番号見た段階でチラシは破られると思うぞ?』
「はー?……めんど。そもそも筆ペンなんて都合よくあらへんやろ。ちょっと100均行って買うてくるわ。留守番頼むで」
そう言うて、財布とスマホ持って立ち上がった瞬間に、声が聞こえた。
『さきいか』
『ぼく、プリン』
『あ、できれば殻つきピーナッツを』
いやほんま。お前ら。
そろそろ図々しいを通り越してきてんぞ。
あと山田、さりげに混ざってくんな。
次回へ続く!!
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