<山田をけしかけてみた結果。>
山田曰く、いくつかの部屋で反応はあったらしい。
けど、それに『困ってるかどうか、気になってるかどうかは別の話』らしい。
まぁ確かにな?
山田がポルターガイストで飲もうと思てた発泡酒を冷蔵庫の奥にやってた時は、本気で張り倒したろかと思ったけどな?
そんでも、クソジジイに祓ってくれって頼むとこまではいかへんし。
それはそれ、これはこれ、いうやつやな。
『ちょいと違うと思うがのぅ』
「勝手に人の思考読むなって、なんべん言わせんねん」
『しかしのう、ちょいと気になることはある』
「……なに?聞いたらヤバいやつか?」
『そういうわけではないんじゃが……ほれ、この部屋、怨霊がおったじゃろ?』
「思い出したくないけどな。包丁持ったアレか」
『この部屋は402号室。ならば、少なくとも左右、もしかしたら上下の部屋にも、強い霊障があってもおかしくはないんじゃよ』
「401号室は…」
『ああ、その部屋はずっと空いてますよ。きっと不動産屋が貸してないんでしょう。ほら、角部屋だと、何かあった時に逃げ場がなくなりますし』
「せやし急に入ってくるんやめろって。逃げ場がなくなるてなんやねん。怖い想像さすなや」
ジジイと話してたら、無駄に得意げに山田が混ざってきた。
なんでこういう時だけ仕事も情報も早いねん。
できる営業か?もしかしてだからブラック企業で重宝されたんか?
そんで結果が過労死やったんやろか。
……俺、絶対に会社員にはなりたないな。
「で、これからどないするん?」
『ひとまず、チラシじゃの』
「チラシ?」
『一階に集合ポストがあるじゃろ?あそこでいい。心霊相談を受けるというチラシを撒くんじゃよ』
「ほう。それで?」
『困っとる奴の連絡待ちじゃ』
「はァァァ!?ほんなら、来るかどうかも分からん連絡をずっと待っとれってか!?」
『待つのが嫌なら、どこかでバイトしながら待ってても良いがの?はて、何日続くのやら……』
「脅すな。千紘の可愛い顔を悪人ヅラにして脅してくんな」
干上がる前に誰かから連絡あるんやろか…めちゃくちゃ不安なんやけど……。
「とりあえず、やってみるかぁ」
気は全然乗らへんけどな。
次回へ続く!!
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