<第18回、秋月修司を定職に就かせよう会議。>
そもそも誰が付けたん、この名称。
いや、クソジジイなんやけどな。腹立つ。
「おいジジイ。あんた、エセ霊媒師する前って何しとったん」
『エセとか言うでねぇ!!そろそろ本気で成仏させっど!?』
「うお、こわッ!いきなり青森っぽいの出さんでくれる?」
『わぁは青森生まれだ。青森っぽいんでねぇ、“青森”だべ』
「そういやそうだったな。なんで普段は使わへんの?」
『……テレビ映えするよう、直せと言われての』
「は?」
『ゴリゴリの青森の南部弁で喋っとったら、「すみません、何言ってるのかさっぱり…」と、テレビ局の人に言われてのぅ。なんせ、全国ネットじゃからの』
うん、とりあえず、ジジイがドヤ顔してんのは分かった。
そんなにテレビに出たん、嬉しかったんか。
「で、話戻すけど。テレビデビュー前は何してたんや?」
『普通に農家じゃが』
「農家。」
『昔は百姓貴族言うてな、食うには絶対困らんかったんじゃよ』
なにそれ羨ましい。
俺、農家になろかな。
「鎮埋道玄は霊媒師名だろ?ほんまは何て名前なん?」
『玄道甚一郎じゃよ』
「なんや、結構普通……ん?鎮埋、道玄?…玄道、甚一郎……」
『……何が言いたい、小僧』
「道玄って……苗字逆にしただけちゃうん!?」
『そうじゃよ。真名は幽霊や怨霊、妖怪の類には教えちゃならんのでなぁ。色々と危険じゃからのぅ』
「にしたって、安直すぎちゃう?もっとこう…修行僧みたいな名前あるやん!」
『そっちの方がエセ感強いじゃろが』
「だっさ」
『やかましいわ』
そん時、冷蔵庫の横から「あのー」とか、控えめな声が聞こえてきた。
声ちっさ。ああ、山田クンか。
「どないしたん?」
『えっと……道玄先生の真名、僕、いま聞いちゃったんですけど……』
『「 あ。 」』
いつになったら会議始まるんや。
次回へ続く!!
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