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悪役令嬢グイーーーーーン!

「ひーちゃん、嫌い」

 ロインちゃんプイーーーーッ!

 

「あ、あの、だって! その……ヌフォ……」

 

「あまりへそを曲げるな。勇者は人族とは交われぬ。何もなかったはずだ」

 おお! タイ・リョク! ナイスフォロー!

 

「ほんと?」

 

「う、うん……」


「じゃ、信じる……」


「ロインちゃん……」

 

「フゴッ……ブヒィ……」 

 ロープで縛ってあったパイスキーが目を覚ました。

 

「目覚めたか。おい、パイスキー。この国で作られたガッッッッッッッチガチの盾について、何か知っていることはあるか」

 

「ぶ、ブヒィ!」

 

「答えろ」

 

「し、知りません!」


「本当か⁉」 

 

「ブヒン……」

 パイスキー、ビビリすぎてお漏らしジョバァアアアアアアアア! また気絶!

 

「お、おい! 起きろ!」

 タイ・リョクがパイスキーをユサユサーーーーーーーッ! 起きない!

 

「オーッホッホッホッホ!」

 部屋の外から女の高笑い!

 

「誰だ⁉」


「わたくしはカネ・モチ公爵令嬢、カネ・アルワ! パイスキーをこらしめに来たのですけれど……手間が省けた様ですわね!」

 うわあ、悪役令嬢だこの子〜。釣り目美人でドレス黒ーい。

 

「ん? おお! アルワ嬢! お久しぶりです!」

 タイ・リョクが跪いた。

 

「あら。あなた、チュウシン王国のタイ・リョクじゃない。どうなさったの? こんな田舎領に」

 アルワちゃんがグイーーーーンと仰け反る。えっと……偉そうにしたいのか?


「ドーーーーーーーン!の勇者の装備するガッッッッッッッチガチの盾についての情報を集めておりまして」

 

「まあ! あなた、もしかして勇者サマ⁉ それならぜひわたくしのお屋敷にいらして!」

 アルワちゃんが走ってきて俺の両手をガシーーーーーッ!

 

「おっふ……あ、あの……デュフ……」

 陰キャ以下略。

 

「ひーちゃぁん……?」

 ロインちゃんめっっっっっちゃ睨んでるぅーーーーーー! また嫌われる! ヤバい!

 

「あらあなた、メイド……いえ、奴隷かしら?」

 アルワちゃんがロインちゃんを煽った。悪役令嬢だ!

 

「どっ……? 違います! 私は……」

 ロインちゃん俺の方をチラッ。


「そっ、そうですよ! えっと、旅の、仲、間……です」

 

「あらそうなの? みすぼらしい格好をなさってるから、てっきり掃除用の奴隷かと思いましたわ」

 

ロインちゃんがアルワちゃんをジトーーーーーーーー……! アルワちゃんもロインちゃんを睨んでる! こ、怖い……

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