第五十九話「地獄のトレーニング」
暁斗「裕翔、まずは腹筋だ」
裕翔「腹筋はもう何回もしてますよ」
空亡「ならば実際に戦って発現させていけばいい」
マグナロク「では俺から」
マグナロクは裕翔の首根っこを掴んで森奥に投げる。
裕翔「うわっ!」
裕翔は慌てて木を掴んで着地する。
マグナロク「まずは地形を活かして戦え」
裕翔「地形を活かすだと?」
マグナロクは裕翔に大鎌を振りかざす。
裕翔「おい!危ねえな」
マグナロク「もう戦いは始まっている」
裕翔は下を見る。
裕翔「まずい!」
裕翔の下には魔法陣がありそれはマグナロクが使う地雷であった。
大きな爆発音が鳴り響く。
その頃暁斗と空亡は森のベンチで寝ている。
裕翔「くそ!あの頃よりも強くなっている」
マグナロク「俺らだって修行は怠っていない。逆に裕翔は弱くなったんじゃないか?」
裕翔は一瞬目を見開くがすぐにマグナロクの攻撃をかわす。
マグナロク「松野はまだ調子に乗りやすい、だが強くなっている。キラーは修行を怠っていないから強くなっている。裕翔、お前は修行や特訓はしたか?」
裕翔「それは」
裕翔は言葉に詰まる。
マグナロク「それがっ!答えだ!」
マグナロクは裕翔目掛けて大鎌を横に振り、斬撃を放つ。
裕翔「ッ......!」
裕翔はもろ当たる。
だが裕翔は何故か懐かしい感覚がする。
そう、それはエクリプスの記憶だ。
そして裕翔の目の前には大きなあの時と同じ、暗くて、トゲトゲで、ゴツい腕が裕翔の後ろから出ていた。
マグナロク「何?」
裕翔はその腕を撫でる。
裕翔「守ってくれてありがとな」
その腕は消えていく。
マグナロク「第一関門突破だ」
空亡と暁斗が来る。
暁斗「終わったか?」
マグナロクは空亡と暁斗に説明する。
マグナロク「おそらく裕翔の神獣は感情や身の危機に応じて現れるものだと思う」
空亡「なるほどな」
裕翔「何喋ってんだ?」
暁斗「何でもない、ただの世間話さ」
裕翔はふーんと言いながら寝転がる。
裕翔は空を見る。
裕翔の頭の中に流れてくる一つの映像。
焼け野原の大地、荒れる海、暗い空、赤の海、真紅の瞳に映る、謎の男、そして、レクイエム。
裕翔は今そのことを考えている。
裕翔(おそらく、俺の欲しがっている情報がその中に...)
暁斗「...と...」
暁斗「裕翔」
裕翔「ん?」
裕翔は起きる。
暁斗「早く帰るぞ」
裕翔「何で?」
空亡「何でってもう雨が降ってきそうだからだよ」
マグナロク「まだ寝ぼけてんのか?」
マグナロクは裕翔の背中を叩く。
裕翔「痛い」
空亡「とりあえず帰って明日のトレーニングを考えるぞ」
そして裕翔達は家に向かうのであった。
第五十九話完




