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続・転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?! 〜と思ってたら実は仕事になった!  作者: 極楽とんぼ
明日やろうは後悔の元

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身を挺して試しますよ〜

「じゃあ、他の重機やリフトを動かしてもらえますか?

 今襲ってきた大物は祓いましたが、他にも隠れていると困るので」

 先ほどの襲撃でフリーズした大崎さんが気を取り直してシャベルカーをちょっと動かし、こちらに戻ってきたところで更に要求する。


「他にも、ですか?」

 大崎さんが微妙な顔で聞いてきた。


「一応、リフトと全種類動く重機は試して貰いたいですね。

 先ほどの悪霊はかなり巧妙に隠れていましたから、他に隠れていた場合は気付かずに帰ってしまい、また戻る羽目になる可能性も否定できないので」

 頷きながら応じる。

 ここで譲歩する気は無いから、さっさとやってくれ。

 その方が早く終わって、お互い早く帰れるよ?


 まあ、他にもどこかに悪霊が隠れていたのに、重機を試さなかったから発覚しなかったなんて事になった場合でも、大崎さんが責任をとってくれるならそれもありだけどさ。


 いや、大崎さんが責任を取るって言っても金銭的な補償になるだけだから、結局私らがここに戻ってくる羽目になる事は変わらない可能性が高いよね。

 そうなると、責任を実質取れてないんだから許さんぞ〜。

 私はなんとしても2時間強の山登りの繰り返しは避けたいの!!


「……分かりました。

 まずはリフトを下から動かすように連絡してきます。

 人員や荷物の運搬用に使う状態にしたままだったので、比較的すぐに起動して試せるでしょう……」

 ちょっとため息を吐いてから、大崎さんが頷き、事務所スペースの方へ戻っていった。


 スマホで連絡しないんだ?

 もっとも、私のスマホを見たところ、ここはあまり電波が良くないみたいだけど。

 とは言え、スキー場にせよ、夏のレジャー施設にせよ、今時スマホが使えない施設なんて、ボロクソに口コミを書かれるリスクが高いのだ。

 一応が付くとしても。ちゃんとスマホが使える筈。

 まあ、宿とかだったらデジタルデトックスを売りにするのも最近は《《あり》》らしいけどね。


 スキーをやる時にスマホを持っていたら落としたり、転んだ時に壊したりしたら悔やんでも悔やみきれない気もするよねぇ。

 スマホって片手で持ててポケットに入る程小さいのに、下手したらPCよりも高い、精密機器扱いだもんね。


 それでも、スマホを手放せない現代人の方が多そう。


 そんなことを考えながら待っていたら、何やらギシギシとかガタガタと言う音がし始めた後に一際ひときわ大きな音の後でリフトがゆっくり動き始めた。


 周囲を注意深く魔力視で調べるが、怪しい影も力も見当たらない。

「無事にこれで帰れそうかな?」

 同じく周囲を見回していた碧が言った。


「だね。

 一応、残りの重機も全部動かしてもらって、動かないのにしても霊障じゃなくて単なる故障だと確認してから下山したいけど」

 こんな山の上で故障したら、修理だって大変そう。

 故障なのに、『霊障なのでは?』なんてイチャモンを付けられては堪らない。


 まあ、さっきの悪霊が風と一体になって悪さしていたんだったら、ここへ来る途中の道がいつまで経っても乾かなくてドロドロで走行不可だったのも、偶然ではなく悪霊のせいの可能性が高い。あれがいなくなったので、さっさと夏の日差しで乾いて早期に道路が使用できるようになるかもだけど。


 ……通れなくなっている部分まで重機か何かで行けるか聞いてみて、そこも確認してみるかなぁ。


「テストを兼ねてリフトで下から素材を運んでもらっているので、その間に残りの重機を動かしますね」

 事務所スペースから出てきた大崎さんがさっきより大分と前向きな顔で言った。

 問題なくリフトが動いたことで、安心したようだ。


「ちなみに、その水気が抜けなくて通れなくなっている箇所まで行けるような車か重機ってありますか?」

 無いなら行くつもりはない。


「車は壊れてしまったので無理ですね。

 重機は下手に近づくと重いので地面が荒れてしまうからダメなんです」

 大崎さんが首を横に振った。


 そっかぁ。

 取り敢えず。

 その故障した車っていうのも霊障じゃないのだけ、確認しておこうか。


 残り2台の重機のうち、一台は問題なく動いた。

 もう一台はダウンバーストもどきで倒れた際に壊れたとかで、エンジンが掛からないので確かめられず。

 一応私と碧で確認したが、悪霊が近くに取り憑いたり隠れていたりする訳では無かったので問題はない。


「なるほど、これは動きませんね〜」

 ついでに、タイヤが四つともペシャンコになった車を見せられた。

 重機のタイヤと違って、普通の軽自動車だったせいでタイヤの強度が足りず、悪霊の鎌鼬モドキでズタズタにされてしまったらしい。


 まあ、考えてみたらストレスで八つ当たり的に力を爆発させていた太田悠クンですら重機のケーブルを切り落とせていたのだ。

 あの悪霊だったら普通の車のタイヤなんてイチコロだったんだろうね。


 取り敢えず。

「じゃあ、リフトで帰りましょうか!」

 重機や車のタイヤを見せて貰っている間に下から荷物が問題なくリフトで運び込まれたらしいし、私らが最終テストとしてリフトを使って降りてみせましょう!






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― 新着の感想 ―
インターネットは手放せませんね 無いと禁断症状が出てしまいます
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